【三浦泰年の情熱地泰】新シーズンへ、鈴鹿市民の熱い感情を大事にしていきたい

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2025年03月02日

感情をむき出しにして良いスポーツでありながら無感情化も

アトレチコ鈴鹿クラブのキックオフパーティーが行なわれた。

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 そしてもう一つは、誰もが熱く感情を剥き出しにして良いスポーツ。「Be quiet 」静かにして下さいがない。野球とも違い、ゴルフ、テニスとも違う。

 怒りを表すこともあり、悲しみを表現することもある。全ての人達が感情を表す。選手はもちろん、ベンチもベンチ外も。そしてサポーター、ファンも。
 

キックオフパーティーに駆け付けた戸塚哲也さん(左)と北澤豪さん(右)さんがカズの58歳のバースデーをお祝い。

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 そして時には冷静でいなければいけない、レフェリーもマッチコミッショナーも怒りを表現することもある。異議はいけないとルールに定めても、異議のない試合は残念だがない。異議もテクニック(技術)である。

 それによってレフェリーの感情は左右されないと言ってもそれは違う。左右され、勝負が左右される。そして感情はスタジアムの雰囲気となり、チームの12番目の選手にもなり得るし、選手にプレッシャーを与え、マイナスになる時もある。

 一方で、世界で一番愛されるサッカーも無感情化は進んでいる。

 それはテクノロジー、AI、IT化の影響であろう。誤審を減らすためのVARであったり、ラインの際どい判定はボールにもチップが入っているという。

 そして異議に対しても、ラフプレーに対しても年々厳しくなっている。

 プロでありながら駆け引きという要素が減り、真っ向勝負が好きなようで、相手を気持ち良くプレーをさせないという事にネガティブな反応を起こす。

 相手をイライラさせる、相手を気持ちよくさせない――。そんなプレーやプレーヤーは余り評価されない。

 そして感情を剥き出しにしない事が美になっている。

 もちろん色々な選手が存在する。サポーターにも色んな人がいる。選手は違うがサポーターはどうであろうが、感情を表そうが抑えようが同じである。

 鈴鹿にも少しずつその熱さが生まれてきていると思う。ゆっくりで良い。焦らずで良い。鈴鹿市民の中心にその感情を表す熱さを大事に、今シーズンは昇格を目指して、SDとして良い仕事がしたい。

 まずは地元をまとめる。それが私流のSDとなる。

2025年3月1日
三浦泰年
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