■MF■
６小倉幸成［評価］B
出場記録：４試合（先発４）・１得点
抜群のボール奪取能力で黒子役として躍動。イラン戦では値千金の同点弾も決める。ただ、組み立ての部分で消極的な選択が散見され、前向きの状態で受けられない時も。

７佐藤龍之介［評価］B
出場記録：４試合（先発４）・１得点
トップ下とサイドハーフでプレー。的確なポジショニングとアイデアで勝負し、攻撃の潤滑油に。タイ戦では抜け目なくゴールを奪うなど、シュートに対する意識も高かった。

８中島洋太朗［評価］C
出場記録：４試合（先発１）・０得点
クラブ事情で遅れて合流。初戦で足を痛めたため、２戦目は出番を得られず。キラリと光るパスもあったが、３戦目以降も本調子を取り戻せずに不完全燃焼で終戦。

10大関友翔［評価］S
出場記録：５試合（先発４）・１得点
副将として戦う姿勢を背中で示し、攻守で存在感を発揮。インテンシティの高さや運動量は目を見張り、攻撃面の引き出しも多かった。「10番」の責務は全うし、ワールドカップでのプレーが楽しみだ。

13石井久継［評価］C
出場記録：５試合（先発４）・１得点
両サイドハーフで起用され、３バックと４バックの可変システムにも対応。サイドから中に入り、スピードを活かした仕掛けを見せたが、クロスやシュートの質をもっと高めたい。

17中川育［評価］C
出場記録：３試合（先発２）・０得点
試合に出ればドリブルでチャンスに絡んだが、大会途中に負傷してしまい、その後は十分なプレータイムを確保できず。持てる実力を出し切れなかった。

21齋藤俊輔［評価］C
出場記録：２試合（先発２）・０得点
代表経験が少ないながらも懸命に持ち味を出そうとしたが、フィジカル面や個人技の部分で苦戦。機動力を活かす場面も少なく、世界大会に向けてさらなる成長が求められる。

22ニック・シュミット［評価］B
出場記録：２試合（先発１）・０得点
ひと世代飛び級で参戦。数少ない海外組で、生まれも育ちもドイツということもあり、仲間の輪に入るまでに時間を要したが、ピッチに立てばうまく連係して中盤の底でフィルター役を務め上げた。
 

■FW■
９神田奏真［評価］B
出場記録：４試合（先発２）・１得点
クラブ事情でACLE後に韓国から中国入り。狡猾な動きを繰り返し、シリア戦ではこぼれ球につめてネットを揺らした。ただ、70分過ぎに足がつる場面が頻発し、体力の強化は必須だろう。

11井上愛簾［評価］B
出場記録：４試合（先発２）・０得点
当たり負けしない強さとボールを運ぶ力は、さすがの一言。裏への抜け出しも秀逸だった。しかし、決定力不足は解消されず。イラン戦では幾度となくシュートチャンスをモノにできず、悔しさが残った。

14道脇豊［評価］C
出場記録：５試合（先発２）・０得点
ニック・シュミットとともに海外組として参戦するも、期待には応えられず。不慣れなサイドハーフでの起用もあり、武器の高さと速さは“不発”に。決定機もなかなか巡ってこなかった。

20高岡伶颯［評価］B
出場記録：４試合（先発２）・１得点
嫌な雰囲気を一掃できる期待感を持ち合わせ、シリア戦ではチームを救う同点弾をマーク。献身的に動き、個人で打開するスキルも証明したが、スタート起用では持ち味を発揮できなかった。

船越優蔵監督［評価］B
最低限の目標であるワールドカップ出場は果たす。ただ、主力に負担が偏らない起用法や戦術の引き出しも含め、チームマネジメントに課題が見られた。

取材・文●松尾祐希（サッカーライター）

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