カタールW杯を経て、第二次に突入している森保ジャパンは、北中米W杯アジア最終予選で首位を独走。圧倒的な強さを誇るなか、李氏はより広い視野で日本代表を見て、歴史を知る重要性を感じている。

「やっぱり先人の人たちがいたからこそ、今の日本代表がある。奥寺（康彦）さんから始まって、ヒデ（中田英寿）さん、カズ（三浦知良）さんだったり、本田圭佑、長谷部（誠）さんから培ってきた日本代表なので、今の彼らだけをフォーカスするんじゃなくて、先人の人たちにもフォーカスを当ててほしいです」

　そのうえで、「日本のサッカーがここまでレベルアップしてきているのはすごく嬉しいけど、目標はワールドカップ優勝です。そこを見据えた時に、もっともっと強くなきゃ優勝できないと思うので、『もっと視座高く頑張ってほしい』と選手たちに言いたいですね」と言葉に力を込めた元日本代表FWは、期待している選手に自身と同じレフティの２人を挙げた。

「三笘薫、伊東純也はもう最強の槍なので、彼らは勝手に槍として飛んでいくと思うんですよ。あえて言うなら堂安律と久保建英。堂安、久保のどちらかがスーパー覚醒することが必須ですね」
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　具体的にどうなったら、スーパー覚醒した状態と言えるのか。

「彼らでいうと、ダビド・シルバやイルカイ・ギュンドアン。ああいったプレースタイルだと思うので...今のチームも素晴らしいチームですけど、もっと上のチームに行けると思う。バルセロナ、レアル・マドリー、マンCやマンU、リバプールでめちゃくちゃ活躍して、ワールドカップでも超活躍して、優勝する大車輪になってほしいなと思いますね」

　今季開幕前のプレミアリーグ関連のイベントでは、自身の古巣サウサンプトンに加入した、菅原由勢を注目選手としてピックアップしていた。

「由勢も伸びしろの幅がまだある。人っていつ覚醒するか分からないですよ。チームは成績が悪くても、今（プレミアリーグでプレーできていて）環境が良いじゃないですか。ポテンシャルがあるし、上手くなっているからすごく楽しみですよね」

　李氏を含めた先人たちから、バトンを託された森保ジャパン。今後さらに力をつけ、究極の目標「ワールドカップ優勝」をどれだけ現実的なものにできるか。

取材・構成●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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