今年はアトレチコ鈴鹿クラブのスポーツダイレクターを務めることになった。２月１日付で、その任務に就いたのだが、「スポーツダイレクター」とは？と問われれば、やはり一定の定義があるのであろう。

　それは“ググれ”ば分かる。それは余り関係ない。
 

　僕は僕のスポーツダイレクターをやるしかない。僕を信頼してくれる人のために、自分らしくやるしかないと思っている。

　僕には共に一緒にボールを蹴り、走ってくれた人達がたくさんいる。彼らが「ヤス！ 頑張ってな！」が今の僕を支えているであろう。組織も大事だし、日本の文化は「オーガナイズ」を確立するのが上手い。ただし、個人の力が大きくなってこそ、組織も大きく成長するのである。

　本田圭佑が「働き方改革」について言及していたが、働き方改革とは何の事を言ってるかと言えば、「働く質を上げろ」と言っているのだと受け取っている。

　ただし彼は、「質を上げるには量をこなして量やった人にしか質は求められないでしょ！」とサッカーの世界を例に語っていた。練習量があって質の高い練習ができて、プレーの質が上がる。周りから厳しいことも言われず、本質を突き止める練習を経験したことのない人が上手くボールを蹴れるはずがない。

　一般的に見ても、たくさんの期待と要求をされていない人がどんな質の高い仕事ができるのですか？ と問えば、「できる訳がありません」となるのではないか。

『信頼関係』とは本当の事を言い合え、思いやれる関係だろう。僕はそう信じて次のステージに一歩踏み込む。サッカーを愛する人として、サッカーに真剣に本気に触れていく。

　２日は必勝祈願『椿大神社』。本格スタートだ。

2025年２月１日
三浦泰年
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