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新クラブW杯は“カネの匂い”がプンプン。出資するサウジとアメリカにFIFAが与えた見返りは…【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2025年01月22日

メッシが所属するインテル・マイアミがよく分からない理由で招待

 大会の周辺にはカネの匂いがプンプンする。FIFAはサウジアラビアの政府系投資ファンドの出資を受けるDAZNが全世界の放映権を独占で獲得したと発表したが、その見返りとして2034年W杯の開催権をサウジアラビアに付与した。

 大会の舞台はスポンサー大国、アメリカだ。これまたその見返りとしてリオネル・メッシが所属するインテル・マイアミが、MLSのレギュラーシーズンの最高のチームというよく分からない理由で特別に招待される。

 大会は普通に考えれば、10代の若手を引き抜き、30歳を超えて、衰えを露呈した段階で返却するという、南米を含めた他大陸に対して、パワフルな吸引力を持つ掃除機のような振る舞いをしている欧州勢が力の差を見せつける展開となるはずだ。
 
 ただ下馬評通りに欧州勢が優勝したとしても、CLの優勝チームと異なる場合は、ビッグイヤーの価値を落とすことは避けられない。ようは、チェフェリンの庭に強引に割り込んで嬉々とするインファンティーノが支配するFIFAが潤うために創設された大会だ。

 1か月間、テレビ画面には、選手たちがプレーする姿がたっぷり映し出され、我々はお茶の間で堪能することができる。サウジアラビアがお金を出すのだから、タダである。

文●アルフレッド・レラーニョ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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