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新クラブW杯は“カネの匂い”がプンプン。出資するサウジとアメリカにFIFAが与えた見返りは…【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2025年01月22日

救いの手を差し伸べたのが日本だった

FIFAを牛耳るインファンティーノ会長。(C)Getty Images

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 欧州クラブNO.1を決める現在のチャンピオンリーグ、当時のチャンピオンズカップの5回目が開催された1960年だった。南米で同じくクラブNO.1を決めるコパ・リベルタドーレスが創設され、欧州と南米のチャンピオン同士によるクラブ世界一決定戦を開催しようという機運が広まり、インターコンチネンタルカップが誕生した。「ワールド」という肩書きが使用されなかったのは、他の4大陸に配慮したためだった。

 最初の数年間、「レアル・マドリー対ペニャロール」、「ベンフィカ対サントス」のような熱戦が展開され、大会は大いに盛り上がった。しかし次第にアルゼンチン勢のサポーターによる暴動が頻発。1969年のエストゥディアンテス対ミラン戦に至っては、ホラー映画のような光景が繰り広げられた。

 欧州勢が出場を辞退する事態にまで発展し、そこで救いの手を差し伸べたのが日本だった。トヨタ自動車が冠スポンサーとなり、大会は存続した。しかし中立地の東京での開催のため、スタジアムの熱気のなさは如何ともしがたく、試合は以前のような盛り上がりを欠いた。

 ゼップ・ブラッターが頂点に立つFIFA(国際サッカー連盟)はテコ入れ策を考えた。2000年に「FIFAクラブ世界選手権2000」なるものを新設。出場チーム数が8に拡大したことにより、大会は大きくバージョンアップした。第1回大会はブラジルで開催された。マドリーも参加したが、グループAの2位に終わり、決勝進出を逃した。
 
 FIFAはその後も大会を継続する意向を示していた。しかし第2回大会が開催されることはなかった。大会の運営を任されていたISLの倒産が引き金となり、スポンサーを集めることができなかったことが原因だった。事態の打開を余儀なくされたFIFAが、その後、インターコンチネンタルカップを統合する形で、フォーマットを変えて編み出したのが「クラブワールドカップ」だった。

 しかしスペインで「ムンディアリート」(スペイン語でW杯を意味する「ムンディアル」の縮小辞。W杯のミニバージョンのようなニュアンス)」という呼び名が定着していたように、大会は回数を重ねても権威を得ることがなく、それはFIFA自身がVAR(ビデオアシスタントレフェリー)を試験的に導入したことが図らずも示唆していた。

 そしてFIFAが再び新大会を考案した。欧州サッカーのカレンダーを斧でぶった切るような時期に開催することで、UEFA(欧州サッカー連盟)会長のアレクサンデル・チェフェリンを苛立たせ、現会長のジャンニ・インファンティーノの野望を実現させるビッグイベント、新クラブワールドカップ(2025年6月15日~7月13日)だ。

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