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「凄まじい活躍」「稲妻のようだ」年明けから無双する久保建英に現地番記者が最大級の賛辞!「ソシエダの命運は天才に委ねられた」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2025年01月19日

交代を命じられると万雷の喝采を浴びた

 立ち上がりからタケはキレキレだった。時計の針が1分を刻む前に挨拶代わりにオジャルサバルに好パスを供給すると、7分にもマーカーを縦に振り切り、ラージョ守備陣はCKに逃げるので精一杯。そんななか、23分、左サイドで獲得したコーナーキックからだった。

 タケの蹴ったクロスはクリアされるが、ソシエダが攻撃を作り直し、再びボールがその足元に収まると、ドリブルでボックス内へ侵入しながら縦突破。マーカーを振り切り、ゴール前に左足でクロスを供給すると、ミケル・オジャルサバルが反応しゴールに流し込んだ。シューターからすれば、触るだけで得点できるクロスボールだった。

 30分には今度は右サイドを突破し深い位置からクロスを入れたが、オラサガスティに合わず、ファーポストでボールを受けたバレネチェアはシュートまで持ち込むことができなかった。
 
 61分のプレーも圧巻だった。ドリブル中、後ろから何度もユニホームを引っ張られながら、相手ゴール前まで運ぶと、右サイドへ展開。オジャルサバルが送り込んだクロスをバレネチェアが左足で合わせてゴールネットを揺らした。

 しかしタケからオジャルサバルへのパスがオフサイドと判定され、美技は幻となってしまった。89分、交代を命じられると、選ばれしクラックのみが浴することができる栄誉である万雷の喝采を浴びた。タケが望む限り、タケが可能な限り――。後半戦のソシエダの命運は極東から来た天才に委ねられた。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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