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浦和はいかにダイナミズムを生み出すか。渡邊凌磨をボランチで使うメリット。松本泰志の起用法も興味深いポイントだ

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2025年01月15日

CB、SBの陣容が気がかり

2列目でも3列目でも計算できる松本。戦術に幅をもたせる新戦力だ。写真:鈴木颯太朗

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 攻撃の中心を担ってきた渡邊をボランチで使うメリットは他にもある。現在の浦和はサイドアタッカーが多く、見方によっては飽和状態にあるとも言える。一方で、ボランチは町田からレンタルバックした柴戸海が完全復帰までしばらく時間がかかる状況で、ボランチの選手層はやや心許なかった。

 渡邊をボランチにした場合、左サイドの主力として想定される新外国人のマテウス・サヴィオを“10番”として起用するプランも出てくる。

 実際にフォーメーション形式のトレーニングでは、ボランチに渡邊とグスタフソンが並び、2列目の中央にM・サヴィオ、右に金子拓郎、左に原口元気といった布陣もトライしている。

 仮にM・サヴィオがインサイドになれば、左は原口をはじめとして本間至恩や中島翔哉、安部裕葵、現在は怪我から回復中の松尾佑介も含めて、良い競争が生まれてくるメリットもある。
 
 もうひとつ興味深いポイントが、松本の起用法だ。第一の選択肢がボランチであることは確かだが、松本自身が「10番でも試したいと言われています」と語るように、2列目に入るケースが何度か見られるのだ。

 前所属の広島でも3-4-2-1の2シャドーで鋭い動きを見せていたように、ゴールに直結するポジションの方が、松本の良さが生きる部分もある。渡邊をボランチ、松本をトップ下に置くメリットとしては、流れや時間帯に応じて、二人が柔軟にローテーションすることもできるので、攻撃に動きを出しやすい。

 渡邊はM・サヴィオとともに、攻撃の中心的な存在になっていく可能性が限りなく高いなかで、渡邊のボランチ起用、M・サヴィオのトップ下起用が有力なオプションになることで、スコルジャ監督の起用法にダイナミズムが出ることは、戦術面でもマネジメント面でもプラスの効果を生んでいきそうだ。

 その一方でセンターバックはいまだ本職の選手が3人しかおらず、サイドバックも十分に足りているとは言い難い。そこは選手補強を含めてどう解決していくのか、注視していきたいところだ。

取材・文●河治良幸

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