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清武の獲得は、敏腕SD“モンチ”の肝煎り。地元セビリアから懐疑的な声は一切聞こえてこない

カテゴリ:海外日本人

山本美智子

2016年06月14日

ニュルンベルク時代のチームメイトが絶賛。「清武のようなプレーができる日本人選手は多くはいない」

優良物件を安く買い集めるモンチの手腕は、スペイン国内でも極めて評価が高い。(C)Getty Images

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 今年は、中盤の主力となったエベル・バネガをインテルへ放出。そこで、まずはバネガの穴埋めを来季に向けての第1課題とし、清武の前にヘタフェから前出のサラビアの獲得を発表していた。
 
 サラビアは、レアル・マドリーユースで育ったスペイン人選手で、ウイングとしてもプレーできる攻撃的MFだ。
 
 清武より若く、当然、言葉のハンディキャップなどもない。なにより、スペインリーグのトップチームですでに5年間の経験があるのが強みだ。即戦力として期待されているサラビアとポジションが重なる清武は、アピールを求められることになる。
 
 その一方で、セビージャユースで育ち、2014年にニュルンベルクに所属していたホセ・ゴメス・カンパーニャが、元チームメートの清武について「彼はボールを持つのが好きな選手だし、スペインリーグに適応できると思う。右利きだけれど、左足も良く使うし、上手い。彼のようなプレーができる日本人選手は多くはいない。セビージャ、スペインリーグに適応するだろうし、チームの大きな助けになるだろう」と絶賛するなど、歓迎の声も上がっている。
 
 ただ、清武の命運を分ける問題が、もうひとつ、横たわっている。セビージャの来季の監督がまだ、正式決定していないことだ。
 
 パリSGからのオファーを受けていたウナイ・エメリ監督が、クラブを去った。エメリは、もう立ち直れないだろうと周囲から見放されていたバネガを再生させ、かつチームの主軸にまで育てた監督だ。
 
 その手腕でこの3年間、セビージャに栄光をもたらしてきたが、監督が交代することになれば、セビージャ自体の航路も変わることになる。

 後任には、チリ代表を2015年のコパ・アメリカ優勝に導いたホルヘ・サンパオリ監督が有力とされているが、まだ正式には決定していない。
 
 清武にとって新監督との船出が実り多きものになるのかどうか、それは港を出発しないことにはわからない。名物強化担当の賭けの結果を誰もが楽しみに待っている。
 
取材・文:山本美智子(フリーライター)
 
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