「もう感謝の気持ちしかありません」
迎えた最終学年。3月の天皇杯大学予選には出場し、トップデビューを飾ったが、リーグ開幕直前に左足を剥離骨折し長期離脱。復帰しても、トップが好調でメンバーも固まりつつあり、内間はセカンドチームのキャプテンとしてIリーグを戦った。
「10月にIリーグの最終戦があって、それを戦い終えたら選手としては引退して、キャプテンとしてトップのサポートに回ろうと思っていた」。そんな内間に、最終戦後に思わぬ言葉が實好監督からかけられた。
「トップチームの戦力として考えている」
関西学生サッカーリーグ1部最終戦の甲南大戦のベンチメンバーに内間の名前があった。初のリーグ戦ベンチ入り。そして63分についに出番がやってきた。ピッチに投入され、石櫃コーチから学んだ右サイドバックで精一杯プレーした。
最初で最後の大学リーグ。2-0の勝利に貢献した内間は、インカレのメンバーにも入ると、決勝ラウンド初戦の関西学院大戦で77分に投入。高校時代と同じようにセカンドチームから這い上がっての全国デビューも飾った。
「もう感謝の気持ちしかありません。選手を辞めるつもりだった僕を、もう一度選手として使ってくれた。そんなことを言ってもらえるとは思っていなかったので、もう全力でチームや實好監督、石櫃さんをはじめとしたスタッフに恩返しをしたいと思ったんです。今まで迷惑しかかけてこなかったので、この大会への思いは出られなくても強いままです」
「10月にIリーグの最終戦があって、それを戦い終えたら選手としては引退して、キャプテンとしてトップのサポートに回ろうと思っていた」。そんな内間に、最終戦後に思わぬ言葉が實好監督からかけられた。
「トップチームの戦力として考えている」
関西学生サッカーリーグ1部最終戦の甲南大戦のベンチメンバーに内間の名前があった。初のリーグ戦ベンチ入り。そして63分についに出番がやってきた。ピッチに投入され、石櫃コーチから学んだ右サイドバックで精一杯プレーした。
最初で最後の大学リーグ。2-0の勝利に貢献した内間は、インカレのメンバーにも入ると、決勝ラウンド初戦の関西学院大戦で77分に投入。高校時代と同じようにセカンドチームから這い上がっての全国デビューも飾った。
「もう感謝の気持ちしかありません。選手を辞めるつもりだった僕を、もう一度選手として使ってくれた。そんなことを言ってもらえるとは思っていなかったので、もう全力でチームや實好監督、石櫃さんをはじめとしたスタッフに恩返しをしたいと思ったんです。今まで迷惑しかかけてこなかったので、この大会への思いは出られなくても強いままです」
前述した鹿屋体育大戦での立ち振る舞いは、まさにこの思いから来ていた。大学1年で大きな挫折を味わい、気づき、周りの人の話を聞きながら自分と向き合ってきたからこそ、2回目の下克上、そしてチームへの熱い思いが芽生えた。
「本当に自信と過信は紙一重だなと。でも、これに気づけたのも周りの人たちのおかげ。特に石櫃さんの存在が僕を人間的にも一番成長させてくれた。恩返しはこの大会だけじゃなくて、卒業後は大阪の一般企業に就職するので、その先でもしていけるようにしたいと思っています。社会人としてサッカーで培ったものを活かして、より成長した姿を實好監督や石櫃コーチたちに見せたいし、スタッフが『こんな選手がいたんだぞ』と後輩に語ってもらえるようになりたいです」
悔いなく最後まで走り切る。周りへの感謝の気持ちと、折れなかった自分に自信と誇りを持ち、内間は大学最後の大会を戦い切って、未来へと飛び立つ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
【記事】「卒業後は一流企業に入るものと…」J創成期の“元浦和レッズ戦士”が慶大教授へと転身を遂げるまで。教え子・武藤とのミラクルな秘話も
【記事】難関国立大で文武両道に励む。“傷だらけの守護神”小林航大は、プロサッカー選手と教師になることを目標に邁進中
「本当に自信と過信は紙一重だなと。でも、これに気づけたのも周りの人たちのおかげ。特に石櫃さんの存在が僕を人間的にも一番成長させてくれた。恩返しはこの大会だけじゃなくて、卒業後は大阪の一般企業に就職するので、その先でもしていけるようにしたいと思っています。社会人としてサッカーで培ったものを活かして、より成長した姿を實好監督や石櫃コーチたちに見せたいし、スタッフが『こんな選手がいたんだぞ』と後輩に語ってもらえるようになりたいです」
悔いなく最後まで走り切る。周りへの感謝の気持ちと、折れなかった自分に自信と誇りを持ち、内間は大学最後の大会を戦い切って、未来へと飛び立つ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
【記事】「卒業後は一流企業に入るものと…」J創成期の“元浦和レッズ戦士”が慶大教授へと転身を遂げるまで。教え子・武藤とのミラクルな秘話も
【記事】難関国立大で文武両道に励む。“傷だらけの守護神”小林航大は、プロサッカー選手と教師になることを目標に邁進中