MF
５ エンゴロ・カンテ　5.5
短い縦へのラストパスで決勝点に絡むも、緩めの芝の影響もあったのか、ボールコントロールが不安定。パスの精度も不十分で、攻撃の起点としては物足りなかった。
 
15 ポール・ポグバ　5.5（77分OUT）
前評判の高さを前提とすると、不完全燃焼のスタートに。まだ１-１のタイスコアだった77分に交代を命じられるなど、指揮官の信頼は全幅ではないのだろうか。
 
14 ブレーズ・マテュイディ　5.5
豊富な運動量は健在だったが、プレーの効率と効果はいまひとつ。立ち上がりからの組み立てのぎこちなさの一因となった。
 
FW
７ アントワーヌ・グリエーズマン　5.5（66分OUT）
攻→守の切り替えは速く、ピンチの芽をいくつか摘んでいたとはいえ、肝心の攻撃では輝けなかった。序盤の14分に決定機を逃したのに続き、右からのクロスにワンタッチで合わせた36分のシュートは、枠を捉えながら守備者に当たって角度が変わる運のなさも……。
 
９ オリビエ・ジルー　6.5
パイエのクロスに頭で合わせ、重苦しい空気を打ち破る57分の先制ゴールを記録。高さは守備のセットプレーでも効いており、くさびのパスの受け手としても終盤に機能した。

☆MAN OF THE MATCH
８ ディミトリ・パイエ　7.5（90分OUT）
絶妙な左足のクロスでジルーの先制点をアシストしただけでなく、89分には左足のミドルで貴重きわまりない決勝ゴールを叩き込む。10分、37分、52分、57分の決定機でラストパスを供給し、右足のFKでも敵の脅威に。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチだ！
 
交代出場
FW
20 キングスレー・コマン　６（66分IN）
グリエーズマンに代わって出場。85分の敵の守備者を置き去りにするスプリントなどで、才能の片鱗は見せた。
 
FW
11 アントニー・マルシアル　5.5（77分IN）
ポグバに代わって出場。２-１とリードを奪った後に、自陣ペナルティーエリア内でややリスキーな守備のプレーを見せるなど、判断に改善の余地ある。
 
MF
18 ムサ・シッソコ　―（90分IN）
パイエに代わり後半アディショナルタイムに出場。敵のFK後のカウンターで持ち上がり、シュートを放ったのが唯一の見せ場だった。
 
※MAN OF THE MATCH＝この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
文：手嶋 真彦