ベンチ全員の「浅野に!」という主張に、頑固なハリルホジッチ監督も折れる。

宇佐美の“アシスト”で、浅野のゴールが生まれた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

浅野は大きく深呼吸をしたあと、GKの動きを見切り、ショットを沈めた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
そして指揮官は、PKのシーンについて明かす。
「PKは宇佐美に蹴らせようとした。しかし、ベンチの全員が声を荒げて『浅野に』と言ってきたんだ。だからスコアも開いていたし、浅野も非常に期待に応えて戦ってくれていたので、彼にチャンスを与えて、みんなを喜ばせるようにしたよ」
浅野のPKが決まった瞬間、ベンチの選手たちもハリルホジッチ監督を囲んで笑顔を浮かべた。頑固な指揮官もこの時ばかりは、大きな笑みを浮かべた。
「もしも拓磨が外していたら、『ほら、蹴れって言っただろ』となったと思うけれど」とは宇佐美。「結果的」に、最後はスタンドにもう一度大きな歓喜をもたらした。
このブルガリア戦で、浅野は大きな経験をしたと言う。
「海外組の選手たちがいるなかで初めてプレーできて、力が入っていた部分もあった。そのなかで戦う責任感やいろいろ感じるところもありました。ボールを奪った瞬間の切り替え、動き出しのところをもっと増やしていかないといけない。この1試合に出場できて、大きな経験になります」
浅野にとって、ハリルジャパンにとって、ちょっとした“記念”のゴールとなった。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
「PKは宇佐美に蹴らせようとした。しかし、ベンチの全員が声を荒げて『浅野に』と言ってきたんだ。だからスコアも開いていたし、浅野も非常に期待に応えて戦ってくれていたので、彼にチャンスを与えて、みんなを喜ばせるようにしたよ」
浅野のPKが決まった瞬間、ベンチの選手たちもハリルホジッチ監督を囲んで笑顔を浮かべた。頑固な指揮官もこの時ばかりは、大きな笑みを浮かべた。
「もしも拓磨が外していたら、『ほら、蹴れって言っただろ』となったと思うけれど」とは宇佐美。「結果的」に、最後はスタンドにもう一度大きな歓喜をもたらした。
このブルガリア戦で、浅野は大きな経験をしたと言う。
「海外組の選手たちがいるなかで初めてプレーできて、力が入っていた部分もあった。そのなかで戦う責任感やいろいろ感じるところもありました。ボールを奪った瞬間の切り替え、動き出しのところをもっと増やしていかないといけない。この1試合に出場できて、大きな経験になります」
浅野にとって、ハリルジャパンにとって、ちょっとした“記念”のゴールとなった。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)