アジア人選手の獲得は会長の案件
ただし、1年半前のケースに限れば、候補に挙がっていた選手は、伊藤でもなければ、板倉でもなかった。同会長が持つ日本のネットワーク情報によれば、ナポリが本気で獲得を目ざしていたのは、ズバリ、久保。周囲にも「興味ある日本人は、クボだけだ」と漏らしていたようだ。
実際、デ・ラウレンティス会長を直々に久保サイドとコンタクトを取り、久保の意思などを確認している。実現しなかったことを考えれば、久保自身が移籍に前向きではなかったか、もしくは高額な移籍金にナポリが手を引いたのかどちらかであろう。
いずれにせよ、アジア人選手の獲得は、「お金も出すが口も出す」ことで有名なデ・ラウレンティス会長が、クラブの将来を考えて、自ら動いている案件であることは間違いない。
その事実を証明するかのように、2024年7月には、当時ベルギー1部シント=トロイデンに在籍していた鈴木彩艶の獲得に動き、会長自ら代理人に接触したことが確認されている。
ただ、今回は“時すでにおそし”。コンタクトを図った時には、すでに鈴木は同じセリエAのパルマへの完全移籍が決まっていたという。
実際、デ・ラウレンティス会長を直々に久保サイドとコンタクトを取り、久保の意思などを確認している。実現しなかったことを考えれば、久保自身が移籍に前向きではなかったか、もしくは高額な移籍金にナポリが手を引いたのかどちらかであろう。
いずれにせよ、アジア人選手の獲得は、「お金も出すが口も出す」ことで有名なデ・ラウレンティス会長が、クラブの将来を考えて、自ら動いている案件であることは間違いない。
その事実を証明するかのように、2024年7月には、当時ベルギー1部シント=トロイデンに在籍していた鈴木彩艶の獲得に動き、会長自ら代理人に接触したことが確認されている。
ただ、今回は“時すでにおそし”。コンタクトを図った時には、すでに鈴木は同じセリエAのパルマへの完全移籍が決まっていたという。
22~23年シーズンに33年ぶりのリーグ優勝を果たしたナポリは、翌23~24年シーズン、チームを率いていたルチアーノ・スパレッティ監督(現イタリア代表監督)が退団した影響もあり、勢いを失い10位でシーズンを終了。一気にチームが崩れた。
それでも今季は名将アントニオ・コンテを新指揮官に迎え、開幕前の低かった下馬評を覆すかのように、第8節終了時点でインテル、ユベントスなどのライバルを抑えて首位に立っている。
かつてディエゴ・マラドーナが活躍したことでも知られる名門に今後、日本人選手が初入団することはあるのか。デ・ラウレンティス会長の動向から目が離せない。
取材・文●垣内一之(スポーツニッポン新聞社)
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