【磐田｜採点・寸評】
GK
１　八田直樹　5.5
７分、大久保との１対１を足で間一髪セーブ。大久保の抜け出しにスライディングを試みてイエローカードを受けた場面はヒヤリとしたが、川崎の猛攻に耐えていただけに、自身今季リーグ戦初のクリーンシート目前での失点は悔やまれる。
 
DF
３　大井健太郎　5.5
大久保へのクサビを徹底的に封殺。後半立ち上がりにはエウシーニョのシュートに右足を伸ばして弾き返すなど、なんとか堪えていたが、失点を防ぎ切れなかった。
 
33　藤田義明　５
車屋のスピードについて行けずにファウルを犯し、大久保にも裏を取られるなど、最終ラインの“穴”に。簡単なパスをトラップミスした印象も悪かった。
 
35　森下　俊　5.5
26分に小林と交錯した際に左肘を強打。61分、一瞬の隙を突いてペナルティエリアに侵入してきた大塚を鋭いスライディングで仕留め、ピンチの芽を摘んだ。
 
24　小川大貴　５
普段とは逆の左サイドでの出場のなか、対面のエウシーニョと激しい１対１を展開。終盤には右サイドにスライドするなど多様性も示したが、87分に痛恨のオウンゴール。攻撃に転じた際のゴール前へのパスの質が低かった。
 
MF
４　小林祐希　4.5（84分OUT）
11分、ひとりでペナルティエリア内まで持ち込み、エドゥアルドに倒されるもノーファウル。スルーパスやロングフィードで創造性は見せたものの、“空回り”の印象は否めず、日本代表初選出を勝利で飾ることはできなかった。今日は「小林の日」ではなかったか。
 
９　太田吉彰　5.5（77分OUT）
驚異的なスプリントでカウンターを発動。ただ、単発のうえに、縦への動きに片寄ってしまい、コーナー付近まで押し上げた後のアイデアに欠けた。75分のゴール前でフリーだった場面はシュートを打つべきだ。
 
13　宮崎智彦　６
相手の攻撃を司る中村をケアしつつ、サイドハーフや最終ラインと密にコミュニケーションをとって全体のバランスを調整。ピッチ上の指揮官として中盤を支えた。
 
15　アダイウトン　５
ここ数試合の１トップからシャドーに移ったことで、ジェイが前線に残っているため、持ち前のスピードの威力が半減。すぐに囲まれて潰されるシーンが散見された。１トップにシフトしてからのほうが怖さはあった。
 
23　山本康裕　６
足もとを狙って中盤でボールを引っ掛け、川崎のパスワークを分断。前線の負担を減らすべく、時には最前線までプレッシャーをかけに行き、セカンドボールも素早く拾ってポゼッションを高めた。
 
FW
８　ジェイ　５（61分OUT）
６節の新潟戦以来、１か月半ぶりの復帰。力強いポストプレーでタメを作っていた序盤から徐々に失速し、ボールコントロールのズレなどにブランクが感じられた。ジェイのところで流れが止まる点も今後の改善点だろう。
 
交代出場
FW
16　齊藤和樹　5.5（61分IN）
シャドーに入り、65分には太田のクロスにヘディングシュート。ルーズボールにも果敢に飛び込み、終盤のカウンター攻勢に加わったが、決定機を作るには至らなかった。
 
DF
２　中村太亮　―（77分IN）
左WBに入るも、小林を警戒するあまり後ろに重心がかかり、持ち前の攻撃力は鳴りを潜めた。自身のサイドから押し込まれる場面が多かったのも反省点だ。
 
MF
22　松井大輔　―（84分IN）
小林に代わってシャドーで出場。積極的にボールホルダーへプレッシャーをかけ、流れを引き寄せようと泥臭く身体を張った。
 
監督
名波　浩　５
３-４-２-１を採用し、CBには緻密なラインコントロールを要求。全員守備をベースにカウンターを狙い、終盤までは川崎相手に善戦していたが、オウンゴールで勝点を取りこぼした。
 

川崎＝取材・文：大木 勇（サッカーダイジェスト編集部）
磐田＝取材・文：小田智史（サッカーダイジェスト編集部）
 
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。