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そもそも3バックと4バックは何が違うのか。メリット、デメリットを考える。最大の強敵と戦う10月に日本はどちらを選択すべき?

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2024年09月27日

ウイングハーフが破綻するのはどのような時か

三笘と共に久々に代表戦に出場した伊東。看板ウインガーの復帰を受け、4バックに戻すことも考えられたが、森保監督は3バックを継続した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 サッカーはゴール数を競うスポーツなので、両ゴールに近いエリアほど重要度が高まる。攻守でそのエリアに厚く人をかけられるのが、3バックの特徴だ。

 ただし、デメリットもある。上記のメリットを保証しているのは、両ウイングハーフであり、彼らが大外レーンをカバーすることで、残り8名のフィールドプレーヤーがペナルティエリアの幅でプレーする厚みを享受している。そのため、ウイングハーフが破綻した場合、システム全体が崩れる。

 では、ウイングハーフが破綻するのはどのような時か。懸念されるのはトランジションの頻発だ。

 前提として、3枚のDFでピッチの横幅68mはカバーできない。相手のボールホルダーに前を向かれたら、完全マンツーマンにでもしない限り、背後を陥れられる。

 そのため、攻撃から守備の切り替えでボールを奪い返せなかった時は、両ウイングハーフが下がり、3バックから5バックに変形して構えるのが通常だ。その後はボールを奪ったら、再びウイングハーフが攻撃の幅を取るため、前線へ上がって行く。
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 攻撃時は3-2-5、守備時は5-2-3。ここで「5」の厚みを保証しているのがウイングハーフだ。攻守で最後尾と最前線を行き来している。そのため、激しいトランジションを繰り返す展開になると、縦の移動距離が増え、疲労が溜まったり、間に合わなかったりと、バランスが崩れる要因になる。

 一方、4バック系の場合はこうした特定のエリアへの偏在がないため、激しいトランジションが発生しても、配置のバランスは崩れにくい。全体がつながりを保てる。そのため、行き来の多いアグレッシブなスタイルを志向するチームは、大半が4バックだ。

 3バック成功の鍵は、それとは逆になる。オープンな展開にせず、ペースをコントロールすること。攻撃時はしっかり押し込み、守備時はじっくり構える。攻守にメリハリを付け、試合のペースを抑えれば、3バックの長所は発揮される。

 中国戦とバーレーン戦が、まさにそうだった。中盤が存在せず、相手陣内に押し込み続けた。配置は3-2-5のままでトランジションが少なく、3バックに適した展開と言える。これが4バック系システムなら、攻撃時はサイドハーフが内側へ入ってサイドバックが上がったり、あるいはサイドバックが内側を走り抜けたりと、段階変形してキーエリアへ人を増やすアクションが必要になるが、3バック系は最初からキーエリアに人の厚みがあるので、その必要がない。ほぼ初期配置で安定して押し込めた。
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