【リオ五輪代表】トゥーロン国際大会のテーマは「決定力アップ」と「攻守の切り替え」

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年05月16日

「対世界」の戦術のすり込みを行なう、手倉森ジャパンにとって重要な9日間。

「勝つことが一番ですけど、そのなかでもラインコントロールだったり、相手に点を取らせない守備にこだわりたい」。ディフェンスリーダーの岩波(4番)は、トゥーロン国際のテーマをそう語った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 もうひとつの焦点が、組織的に攻撃を仕掛けてくる相手と対峙した際の「守備(攻守の切り替え)」である。ガーナ戦ではディフェンスライン、GK、ボランチを含めて距離感良く、コンパクトな陣形を築いていた。前線から積極的にプレッシャーをかけながら、中盤では橋本拳人が相手の攻撃の芽を摘み、最終ラインも植田直通、奈良、岩波の3人でロングボールを次々と撥ね返した。68分にエリア内でシュートを打たれた以外に、ピンチらしいピンチはなかった。
 
 ただし、終盤は徐々にカウンターを受けるようになり、ボランチ(矢島・井手口)で潰し切れず、自陣でプレーされる時間が増えた点は看過できない。ガーナよりも相手のレベルが上がり、より“ミスが許されない”状況となるトゥーロン国際大会に向けたテーマについて、岩波はこう語る。
 
「五輪は(ガーナのような)このレベルの相手ではないので、もう少し高いところを見てトレーニングをしていかないと。トゥーロンではまずはチームが勝つことが一番ですけど、そのなかでもラインコントロールだったり、相手に点を取らせない守備にこだわりたいですね。(トゥーロンは)U-23の選手だけで戦うので、そこで結果を出せば(オーバーエイジの)必要もなくなると思います」
 
 今回の強豪国との対戦で、「対世界」の戦術のすり込み、メンバーの絞り込みが行なわれる。手倉森ジャパンにとって重要な9日間になるだろう。
 
文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

【U-23日本代表メンバー】
GK
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)
 
DF
亀川諒史(福岡)
三丸 拡(鳥栖)
三浦弦太(清水)
岩波拓也(神戸)
ファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト/オランダ)
植田直通(鹿島)
 
MF
大島僚太(川崎)
原川 力(川崎)
矢島慎也(岡山)
野津田岳人(新潟)
喜田拓也(横浜)
前田直輝(横浜)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
井手口陽介(G大阪)
 
FW
富樫敬真(横浜)
オナイウ阿道(千葉)
浅野拓磨(広島)
鎌田大地(鳥栖)
 
【トゥーロン国際大会組み分け&日本の対戦カード】
<グループA>
ブルガリア、フランス、マリ、メキシコ、チェコ
 
<グループB>
イングランド、ギニア、日本、パラグアイ、ポルトガル
 
<対戦カード>
5月21日(土) vs パラグアイ
5月23日(月) vs ポルトガル
5月25日(水) vs ギニア
5月27日(金) vs イングランド
5月29日(日) 3/4位決定戦 or 決勝
※試合は40分ハーフ。
 
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