うまくて走れる選手がどれだけいるか
「JFAで技術委員長をやった時もそうでしたけど、自分は現場には口を出さないのが基本。日本代表の森保監督と仕事をしていた時は、試合後に毎回、改善点と収穫をまとめた資料を作成し、それを渡して説明。現場に取り入れるかどうかは監督の判断に任せていました。
秋葉監督に対してもスタンスは変わりません。客観的に見ても、今季のトップチームがやっていることは間違ってはいないと感じている。ここ最近は結果が出ていませんけど、何かを大きく変える必要があるとも言い切れない状況です。
とはいえ、6月に入って勝てなくなったこともあり、秋葉監督とは長い時間をかけて話をしました。ただ色々な事をたくさん挙げてランダムに話をするというよりも、焦点を絞って改善してほしいところは言わせてもらいました。彼とは新潟時代に一緒に仕事をしているので、オープンに話せるし、秋葉監督自身も積極的に意見を吸収しようという姿勢を見せてくれている。それは有難い限りです」
規律や基準を重んじ、責任の所在を明確にしようという反町GMの考え方は、現場を指揮していた頃と全く変わらない。2012~19年の8年間、チームを率いた松本時代を振り返っても、反町GMは選手の実績や知名度に関係なく、チームの約束事やタスクを確実に遂行してくれる選手を迷わず起用。基準に満たなかったり、役割を果たさなかった選手が短期間で外に出ていくケースも見られた。
秋葉監督に対してもスタンスは変わりません。客観的に見ても、今季のトップチームがやっていることは間違ってはいないと感じている。ここ最近は結果が出ていませんけど、何かを大きく変える必要があるとも言い切れない状況です。
とはいえ、6月に入って勝てなくなったこともあり、秋葉監督とは長い時間をかけて話をしました。ただ色々な事をたくさん挙げてランダムに話をするというよりも、焦点を絞って改善してほしいところは言わせてもらいました。彼とは新潟時代に一緒に仕事をしているので、オープンに話せるし、秋葉監督自身も積極的に意見を吸収しようという姿勢を見せてくれている。それは有難い限りです」
規律や基準を重んじ、責任の所在を明確にしようという反町GMの考え方は、現場を指揮していた頃と全く変わらない。2012~19年の8年間、チームを率いた松本時代を振り返っても、反町GMは選手の実績や知名度に関係なく、チームの約束事やタスクを確実に遂行してくれる選手を迷わず起用。基準に満たなかったり、役割を果たさなかった選手が短期間で外に出ていくケースも見られた。
「現代サッカーはうまい選手の集団ではダメ。某牛丼チェーン店の『うまい・やすい・はやい』じゃないけど、うまくて走れる選手が何人いるかが重要なんです。今のエスパルスを見ると、うまい選手は数多くいますけど、両方をこなせる選手はたくさんいるとは言い切れないところがありますね。
J2全体のレベルが上がり、J1昇格は決して容易いことではない。それを再認識したうえで、チーム全員が目線を合わせ、走力や強度を引き上げていく必要があるという認識はあります。そういった意見も現場に伝えて、アプローチを考えてもらっています。
とにかく、『1年でJ1昇格』というのはGMである自分に課せられた責務。それは強く自覚しています。今はまだ2か月も経っていないので、会社の研修、組織の把握、関係先とのネットワーク作りに忙殺されていますが、自分が何をすべきかをより真剣に考えて、できることをやっていきたい。清水のサッカー復活のために持てる力の全てを注ぐつもりです」と、反町GMは目を輝かせる。
彼が赴いたクラブ・組織は必ずと言っていいほど前向きな方向に進んでいる。だからこそ、清水の山室晋也社長も彼を抜擢したのだろう。その期待にどう応えていくのか。新たな挑戦は始まったばかりだ。
※第1回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【記事】平畠啓史がJ2後半戦を大展望! やはり上位3チームが相当に優位。強調した重要なポイントは? PO圏内争いは大きく動きそうだ
【記事】「めっちゃ笑った」「茶目っ気あるなぁ」清水MF乾貴士の“スパイ作戦”が話題! 敵将も思わず笑顔で指摘「須藤監督いい人すぎるw」
J2全体のレベルが上がり、J1昇格は決して容易いことではない。それを再認識したうえで、チーム全員が目線を合わせ、走力や強度を引き上げていく必要があるという認識はあります。そういった意見も現場に伝えて、アプローチを考えてもらっています。
とにかく、『1年でJ1昇格』というのはGMである自分に課せられた責務。それは強く自覚しています。今はまだ2か月も経っていないので、会社の研修、組織の把握、関係先とのネットワーク作りに忙殺されていますが、自分が何をすべきかをより真剣に考えて、できることをやっていきたい。清水のサッカー復活のために持てる力の全てを注ぐつもりです」と、反町GMは目を輝かせる。
彼が赴いたクラブ・組織は必ずと言っていいほど前向きな方向に進んでいる。だからこそ、清水の山室晋也社長も彼を抜擢したのだろう。その期待にどう応えていくのか。新たな挑戦は始まったばかりだ。
※第1回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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