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柏から世界へ――。18歳で単身ポルトガルへ渡った異色の守護神。小久保玲央ブライアンは恐れずに日本のために戦う【パリ五輪の選ばれし18人】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2024年07月07日

15歳から背負ってきた日の丸の重み

先のU-23アジア杯でも大活躍。決勝のウズベキスタン戦ではPKストップも。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 着実に経験を積むなかで、大岩ジャパンでは苦戦。ポジション争いが激しく、思うように出場機会を得られなかった。なかなか鈴木の牙城を崩せず、22年6月のU-23アジアカップではサブに甘んじ、23年9月のU-23アジアカップ予選でも出場機会を得られなかった。

 さらに不運だったのが、怪我やコンディション不良の影響でそこから半年近く代表から遠ざかった点だ。しかも、鈴木は同年10月からA代表の活動に専念。ライバルがU-23代表の活動から離れた状況下で、ポジション奪取のチャンスを活かせなかった。

 しかし、今年3月に久しぶりに代表に戻ってくると、好プレーを連発。直後に開催された先述のU-23アジアカップでは正GKとして活躍。最後尾から仲間を鼓舞しつつ、正確なセービングでピンチを幾度も救った。

 最大のハイライトは、パリ五輪の出場権を手にした後の決勝だろう。ウズベキスタン戦は劣勢となり、押し込まれる展開が続いた。なんとか90+1分にMF山田楓喜(東京V)が先制点を決めたが、直後に右SB関根大輝(柏)がPKを献上。絶体絶命の大ピンチを迎えながらも、見事に読み切ってストップ。優勝に貢献した。
 
 パリ五輪では鈴木が招集外だが、ライバルがメンバー入りを果たしていたとしても、正守護神の座を奪えるだけのプレーを見せており、自信はある。柏から世界へ――。4年に一度の大舞台でどんなプレーを見せるのか。

「日の丸は自分が15歳の頃から背負ってきた。今でも変わらないことですが、いつどこで背負っても重みは感じる」

 覚悟を決めた守護神は、恐れずに日本のために戦う。その先にはきっとまだ見ぬ景色が待っている。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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