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「自分でいいのかなと不安も」明治大“キャプテン”中村草太が今季1冠目に安堵「悩み、試行錯誤しながら、やり切りたい」

カテゴリ:大学

小室功

2024年07月02日

両手を膝にあてたまま、しばらく動けなかった

アミノバイタルカップ決勝で、明治大が日大に3-1で勝利。5大会ぶり4回目の優勝を果たした。写真:小室功

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 これまでのサッカー人生のなかで、キャプテンの経験は「ない」に等しい。「中学3年生の時に任されたこともあったけれど、試合でキャプテンマークを巻いただけ」と苦笑する中村が、明治大のキャプテンに就任した経緯をこう語っている。

「まず、自分たち4年生のなかで、話し合って決めるという前提があって、栗田(大輔)監督にもこちらの考えを伝えつつ、何度か、やり取りをしながら、最終的に自分がやることになりました。4年生のみんなから“任せるぞ”と推薦してもらったので、“やるしかねぇーか”と(苦笑)。ただ、あまり自分ひとりで抱え込まず、副キャプテンの二人に支えてもらいながらやっています。そこは本当に感謝しかないです」

 キャプテンつながりの話題にひとつ触れておくと、アミノバイタルカップの決勝でぶつかった日大のキャプテンは、中村の前橋育英高(群馬)時代の同期である熊倉弘貴だった。

「高校時代に3年間、切磋琢磨してきたので、仲間であり、ライバルであり、お互いに刺激し合える間柄です。日大には弘貴のほかにも(双子の兄弟である熊倉)弘達だったり、後輩たちも試合に出ていたので、すごく勝ちたかった。同じピッチに立ってタイトルを争ったわけですけど、頑張らなくちゃと、自然に思える試合でした」
 
 そして、中村は、こう付け加えた。

「関東大学リーグで、また対戦するので楽しみです。今度は無失点で、日大を圧倒したいと思います。相手はリベンジという強い気持ちで向かってくるでしょうから、はね返したいです」

 アミノバイタルカップ初制覇を目論んでいた日大の夢を打ち砕いた明治大。試合終了のホイッスルが響き渡ると、90分間、チームのために奮闘し続けたキャプテンの中村は両手を膝にあてたまま、しばらく動けなかった。常勝の看板を背負う気概が、そこににじみ出ていた。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)

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