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【磐田】後半戦で、より高みへ。内外に熱量を示したヴェルディ戦の勝利。“最低目標”勝点40を超えていく戦いに挑む

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年06月29日

浦和戦で同点弾。希望の光を照らした金子

怪我から復帰したジャーメインは、チームトップの11ゴールをマーク。貴重な得点源だ。写真:滝川敏之

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 振り返れば序盤戦にも柏レイソル、ガンバ大阪、鹿島アントラーズを相手に3連敗しているが、J1の高い基準に慣れるためにもがいていた当時とはまた違う、悪い流れに入ってしまった。

 横内監督や選手たちも努めて気丈に振る舞ってはいたが、今シーズンで一番苦しい時期だったことは間違いない。

 そんな磐田に希望の光を照らしたのが、序盤戦の多くの試合をベンチ外で過ごしてきたMF金子翔太だった。正念場となったホームの浦和レッズ戦(15節)、0-1で迎えた71分に、松本昌也のクロスを左の平川怜が折り返すと、上原力也が放ったシュートのこぼれ球を金子が押し込んだのだ。

 どんな状況でも明るく、腐らずトレーニングに励んできた金子の同点ゴールというのは、チームを4連敗の危機から救うだけでなく、公式戦の翌日に行なわれる練習試合や紅白戦のサブ組で一緒にやってきた選手たちにも刺激を与えた。

 そこから代表ウィーク前の広島戦ではアウェーで力負けしてしまったが、ジャーメインがベンチに復帰したFC東京戦、C大阪戦と上位の相手に引き分けて前半戦を終えた磐田は、後半戦のスタートとなる東京V戦で3-0の勝利を収めた。

 この試合でもジャーメインのPK失敗という前回の対戦がよぎる出来事があり、前半の終わりの方にはマテウス・ペイショットの不可解なファウルなど、レフェリーのジャッジに苛立ちを見せてしまい、ヴェルディ側に流れを持っていかれる時間もあった。
 
 それでも後半のキックオフ前にはマテウス・ペイショットやGK川島永嗣がレフェリーに明るく声をかけるなど、うまく切り替えられていることを示していた。

 横内監督はハーフタイムのロッカールームに関して「ジャメ(ジャーメイン)がPKを失敗して、ショックはあったと思いますけど、ジャメに対していろんな選手が声をかけていましたし、そのプレーのあとも変わらずにやり切ってくれていたと思います。選手たちからも“後半、いけるぞ”という雰囲気は感じました」と振り返る。

 この試合は金子が左サイドハーフ、ブルーノ・ジョゼが右サイドハーフでリーグ戦の初スタメンとなったが、ジャーメインのスルーパスに抜け出した金子の惜しいシュートに始まり、結果的に得点できなかったが、ブルーノ・ジョゼが鋭い飛び出しでPKを獲得するなど、二巡目のスタートでようやくスタメンのチャンスをもらった二人が攻撃を活性化して、後半の3得点に導いたことが、この日の磐田のパフォーマンスを象徴していた。

 その二人も絡む形で、相手のオウンゴールで先制点を奪うと、ブルーノ・ジョゼが獲得したCKから上原のキックにマテウス・ペイショットが豪快に合わせて追加点。そして途中出場の古川陽介が、自陣から60メートルをドリブルして、最後は左斜めの位置から右足のシュートを突き刺す、待望の今シーズン初ゴールで締めくくった。

 3得点を挙げた攻撃に目が行きやすいが、木村やFW染野唯月といった危険なアタッカーを封じて、無失点の勝利を支えたディフェンス陣の奮闘も見逃せない。

 前回はリカルド・グラッサの退場で、急きょ投入されて最後の失点に絡んでしまった鈴木は「前回のアウェーの試合で3失点してるなかで、ゼロで抑えられたのは自分としても嬉しいですし、この前は途中出場で、2-2からゴールを決められて、2-3になってしまったのは責任を感じていたので。勝利だけじゃなくてゼロで抑えたのは良かった」と振り返った。
 
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