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【磐田】後半戦で、より高みへ。内外に熱量を示したヴェルディ戦の勝利。“最低目標”勝点40を超えていく戦いに挑む

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年06月29日

1試合、1試合に100%で臨むのがモットー

磐田を率いる横内監督。勝点40はあくまでも最低目標。上限は設定していない。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 J1の折り返しとなる第19節のセレッソ大阪戦を1-1で引き分けたジュビロ磐田は、この時点で勝点20。横内昭展監督が率いて2シーズン目となる磐田にとって、この数字が意味するものは重い。開幕前から目標の最低ラインとして設定していたのが、勝点40だったからだ。

 つまりシーズンの2分の1で、ちょうど半分の勝点となる。横内監督はこれまでの戦いでも、いくつか取れたはずの勝点を逃したことを認めるが、端的に言えば、前半戦より後半戦の方がチームとして成長していなければ、シーズンで勝点40を上回ることができない。

 しかも、J1のライバルたちも一巡目と全く同じはずがなく、成長角度で上回る必要があるのだ。二巡目のスタートとなる第20節の東京ヴェルディ戦は、非常に大きな意味を持っていた。

――◆――◆――

 目の前の1試合、1試合に100%で臨むのが横内監督のモットーだが、前半戦の19試合を振り返ると、成長した試合がいくつかある。J1王者の基準の高さを思い知らされたヴィッセル神戸との開幕戦(0-2)、一度は2-0とリードを奪いながら、後半に追い付かれて引き分けた第9節のアビスパ福岡戦、開幕時よりは成長を感じさせたものの結局、プレー強度や正確性、決定力など、総合的に下回る形で0-2と敗れた第17のサンフレッチェ広島戦など。

 第12節に行なわれた東京ヴェルディとのアウェーゲームは、それらの試合とはまた別の視点で、磐田にとって苦い経験となった。不運なハンドによるPKなど、前半で2点をリードされたが、横内監督は後半スタートから切り札の古川陽介を投入し、左サイドのクロスから、相手のクリアボールを拾ったFWマテウス・ペイショットが流し込んで1点を返す。

 なおも反撃を繰り出す磐田。途中出場のブルーノ・ジョゼが右サイドから鋭く仕掛けてクロスを上げると、相手のブロックで浮いたボールにFWジャーメイン良が飛び込んで、豪快なヘディングシュートを決めた。
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 これが当時、得点ランキングのトップを走っていたジャーメインにとって、12試合で11得点目だった。しかし、この時に相手ディフェンスとのコンタクトで、額の左側を負傷してしまったのだ。

 後に陥没骨折という重傷であったことが判明するが、そのままプレー続行したジャーメインはPKのチャンスを外し、それでも逆転勝利を目ざして攻め続けた磐田は裏返しのカウンターを受ける形で、センターバックのリカルド・グラッサが決定機阻止で退場に。

 10人になった磐田の横内監督は、途中出場だったMF藤原健介を下げて、U-23アジアカップから帰国したばかりのDF鈴木海音を投入したが、後半アディショナルタイム9分に守備の連係ミスを突かれて、FW木村勇大に決勝ゴールを叩き込まれた。

 屈辱的な敗戦。そして、ここまでチームの攻撃を牽引してきたエースが不慮のアクシデントで離脱、守備の要であるリカルド・グラッサまで出場停止で欠く事態に。

 そうしたショックも影響してか、翌節に19位だったサガン鳥栖に今シーズン最低とも言えるパフォーマンスで0-3の大敗を喫すると、続く最下位の北海道コンサドーレ札幌とのアウェーゲームも0-1で落とし、3連敗となった。
 
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