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【識者見解】W杯最終予選、“最悪”の組み合わせは? 理想は日本、豪州、ウズベク、バーレーン、パレスチナ、クウェート

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2024年06月24日

キルギスは軽視できない相手

2次予選は全勝。圧倒的な強さを見せて勝ち抜いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ポット5は中国、パレスチナ、キルギスだが、チーム力に大差は無いなかで、やはりセントラル開催が見込まれるパレスチナが若干ベターか。

 中国はフィジカル的な強さはあるが、攻守のクオリティという基準では日本と確かな差がある。ただ、上記の通り、前回オマーンで日本を破ったイバンコビッチ監督の存在は侮れない。また2連勝したカタールW杯の最終予選はコロナ禍で、中国のホームゲームがセントラル開催だった。完全アウェーとなれば、当時とは状況が変わりうる。

 キルギスは2次予選でオマーンと引き分けるなど、ポット5としてはかなり手強い相手だ。ここ数年の成長が顕著で、カタールW杯の2次予選で対戦し、ホームで5-1、アウェーで2-0と勝利した当時より、確実に強くなっている。無論、日本もレベルアップしているが、同組になれば軽視できない相手として認識していく必要がある。アウェーの環境も中東などとまた大きく異なるが、2019年に代表スタッフがオン・オフを含めて経験しているのはメリットだ。
 
 ポット6の北朝鮮、インドネシア、クウェートでなるべく避けたいのは北朝鮮だ。2次予選ではホームで1-0と勝利、アウェーは二転三転したあげく開催中止、日本の不戦勝となったが、シリアを逆転して、奇跡的な突破を決めた6月のホーム2試合はラオスのビエンチャンで行なった。チームのポテンシャル的にも、ポット6で北朝鮮を引いた組はややアンラッキーと言える。

 インドネシアは韓国人のシン・テヨン監督が徹底した堅守速攻を植え付けており、オランダ育ちのFWラファエル・ストライクやプレミアリーグのウォルバーハンプトンからセレッソ大阪に期限付き移籍しているジャスティン・ハブナーなど、タレント力はポット6で随一かもしれない。ただ、やはり最終予選は経験値がものをいう部分もあり、躍進を果たしたら大きなニュースになるだろう。

 日本にとってクウェートはスタイル的に、引いた相手をいかに崩すかという課題に最も向き合う対戦になるかもしれない。また昨年は親善試合ながらバーレーンとシリアに勝利している。この3か国の中では最もベターな相手かもしれないが、欧州組がシーズンインしてすぐに迎える初戦で当たれば、前回のオマーンのように思わぬ苦戦もありうる。

★河治氏が考えるアジア最終予選の最良・最悪の組み合わせ

▼最良の組み合わせ
日本、オーストラリア、ウズベキスタン、バーレーン、パレスチナ、クウェート

▼最悪の組み合わせ
日本、カタール、サウジアラビア、UAE、キルギス、北朝鮮

文●河治良幸

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