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「三笘依存症」の脱却なるか。凄まじい進化を見せた中村、マルチな相馬、猛烈プレスの前田。左サイドの定位置争いが激化

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年06月12日

複数の選択肢を持つことは重要

シリア戦で途中出場の相馬は、持ち前の突破力を活かして好アピール。自ら奪ったPKも決めてみせた。(C)SOCCER DIGEST

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 奇しくも中村と相馬は三菱養和の先輩・後輩。「初めて一緒に代表に参加したのは、ちょうど1年前の6月で、すごい良くしてもらっています」と後輩の中村は嬉しそうに語ったが、彼らがしのぎを削ることで、日本代表が「三笘依存症」からの脱却の糸口を掴めるはず。それはポジティブな点と言える。

 シリア戦ではコンディション不良で出場を回避した前田大然(セルティック)を含め、左サイドの選択肢が増えてきたのは本当に朗報。シリア戦で先発予定だった前田を左ウイングバックでテストできなかったのは、指揮官にとって誤算かもしれないが、アジア杯のイラン戦で、相手右SBへの猛烈プレスで仕事をさせなかったという実績はすでにある。

 つまり、守備強度が必要な時は彼が最適解ということはすでに分かっている。それはポジションが左MFから左ウイングバックに移っても、大きくは変わらないだろう。
 
 このように、三笘を含めて4人を使い分けられる状態になったのは、最終予選を戦ううえで心強い材料ではないか。欧州組は新シーズンになれば、環境や立場が変化する可能性が少なくない。中村のS・ランス、三笘のブライトンも監督が代わるし、相馬は来季の所属先が決まっていない。前田も移籍がないとは完全に言い切れないだけに、9月以降の状況は揃って流動的である。

 それを視野に入れても、複数の選択肢を持つことは代表にとって重要だ。その布石を打てたのが、6月シリーズの一番大きな成果。特に伸び盛りの23歳・中村の進化は見る者にワクワク感を与えたのは間違いない。

 この先、中村が三笘から定位置を奪い取ることも考えられる。そのくらいのハイレベルな競争が生まれれば、北中米W杯での上位躍進にまた一歩、近づく。今後の左サイドの動向、序列の変化を慎重に見守っていきたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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