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日本が強くなるには絶対的FWが必要不可欠。「ポスト役と得点のバランス」を模索中の上田綺世はシリア戦で“違い”を見せられるか

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年06月11日

「自分的にはクオリティはまだまだ」

今季はフェイエノールトで貪欲にトライ&エラーを繰り返した。シーズン終盤には3戦連発と一定の手応えを得たはずだ。(C)Getty Images

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 シリア戦で目に見える結果を出せば、上田も大きな自信を得られるはず。代表3試合で5ゴールと小川が破竹の勢いを見せていることを考えても、上田は自らの地位を固めるべく、よりゴール量産態勢に入らなければいけない。

 2023年は7点、24年はここまで4点と代表で着実に数字を積み重ねているなかで、「大事なところでチームを勝たせられるゴールを決められるフォワード」になることも重要。かつてのカズ(三浦知良)や岡崎慎司のような勝負強さを強く求めたい。

 そんな上田にとっても、今回のシリア戦は今季のラストマッチ。昨夏にフェイエノールトに赴いてから1年が経過し、十分な出場時間とゴールを得られたとは言い難い部分もあるが、リバプールの新指揮官となる知将アルネ・スロット監督の要求に応えるために、貪欲にトライ&エラーを繰り返してきた。

 その成果がシーズン終盤の3連続得点ではないか。1つの壁を乗り越えた上田は、一段階上のステージに飛躍したと言っていい。
 
「ポストプレーに関しては、多少の苦手意識みたいなのは薄れたかなという程度ですね。自分的にはクオリティはまだまだですし、自分のイメージするポストプレーの質やタイミングが掴めていないから。でも、今後もそういう仕事は数多く求められる。失敗を重ねて経験を積みたいと思っています。

 今季のフェイエではポスト役と得点のバランスが一番苦しんだ部分ではあります。ビルドアップに参加しながら、ゴール前で結果を残すことがすごく難しかった。そこはまだ模索中ですけど、ポストプレーが安定すれば、それも見えてくるかなと。いろんなところで調整していきたい」と本人も目を輝かせた。

 もがき苦しんだ日々を経て、代表の1トップとして前線で起点を作り、多彩なゴールパターンを見せられれば、「最終予選は上田を軸に戦える」と森保監督も絶対的な信頼を寄せるはず。それを決定づけるパフォーマンスを背番号9には期待したいところだ。

 日本が強くなるには、絶対的FWの成長が必要不可欠。それを自覚しつつ、彼にはシリア戦で「違い」を示してほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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