中盤が安定しなければ何も始まらない
旗手と鎌田が下がり、川村拓夢(広島)や鈴木唯人(ブレンビー)が入ってきた後半はポジション固定の傾向が強まった。今回は見られなかったが、これまでの代表で何度も共闘してきた遠藤航(リバプール)・守田・田中碧(デュッセルドルフ)の中盤トリオも「3ボランチ」という印象で、そこまで攻撃の迫力は出せないだろう。それを踏まえても、鎌田と旗手が攻撃面でもたらすものは非常に大きいのだ。
もちろん、今回は格下のミャンマーが相手だったため、イランやイラクと対峙した時に同じことができるかは未知数だ。「相手のレベルが今のレベルだったら、分からないことも、たくさんあると思う。もう少し強い相手とやっていくと、より明確になる」と鎌田自身も語っていた。
それでも、中盤で敵を凌駕しつつ、押し込みたい時のオプションとして、彼ら3枚の組み合わせは有効ではないか。
「今回は得点を取れたし、チャンスもそれなりに作れた。3でやった時に起こりうるカウンターや失い方を想定して、それでリカバリーもできたので、全体的に攻守が一体になっていて、そんなにバランスの悪い試合ではなかった。少し停滞した時間帯もあったし、もちろん完璧ではないけど、最初の段階としては良かったんじゃないかなと思います」と、守田も前向きにコメントしていた。
もちろん、今回は格下のミャンマーが相手だったため、イランやイラクと対峙した時に同じことができるかは未知数だ。「相手のレベルが今のレベルだったら、分からないことも、たくさんあると思う。もう少し強い相手とやっていくと、より明確になる」と鎌田自身も語っていた。
それでも、中盤で敵を凌駕しつつ、押し込みたい時のオプションとして、彼ら3枚の組み合わせは有効ではないか。
「今回は得点を取れたし、チャンスもそれなりに作れた。3でやった時に起こりうるカウンターや失い方を想定して、それでリカバリーもできたので、全体的に攻守が一体になっていて、そんなにバランスの悪い試合ではなかった。少し停滞した時間帯もあったし、もちろん完璧ではないけど、最初の段階としては良かったんじゃないかなと思います」と、守田も前向きにコメントしていた。
重要なのは、ここからいかに精度を高めていくか、そして選手が変わっても同じような連係・連動を出せるかどうかだ。11日のシリア戦では、遠藤や田中が中盤の軸を担うはず。ミャンマー戦で45分間のプレーにとどまった旗手もピッチに立つかもしれない。その組み合わせで、敵のレベルが上がるなか、阿吽の呼吸を出せるか否かというのは注目すべき点だろう。
攻撃的3バックと可変システムを研ぎ澄ませていくためには、もちろん最終ラインの的確なポジショニングも重要だが、中盤が安定しなければ何も始まらない。今回の前半を1つの指標にしつつ、森保ジャパンとして最適解を見出していくことが肝要だ。
そうやって組織的に戦えるようになれば、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)や三笘薫(ブライトン)という圧倒的な両翼が不在でも、停滞しない試合運びができるはず。そういった理想形を貪欲に追い求めていくべきである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【記事】「今はなんも言わんほうが...」日本代表選外の伊東純也が番組出演。質問をした内田篤人は「言えないってことね」
【記事】「三笘と久保がいないのに...」森保ジャパンに惨敗でミャンマーファンは嘆き「日本の背中が遠すぎる」「残念な結果だ」
【記事】「3バックで攻撃的にプレーできた」森保監督が語るミャンマー戦の課題と収穫「最終予選の相手は強くなってくるので...」
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そうやって組織的に戦えるようになれば、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)や三笘薫(ブライトン)という圧倒的な両翼が不在でも、停滞しない試合運びができるはず。そういった理想形を貪欲に追い求めていくべきである。
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