「今の自分にはFWとしての恐さが足りない。攻撃のバリエーションを増やさないと」

4月の静岡合宿で手倉森ジャパンに初招集。同世代の選手とプレーして刺激を受け、五輪への想いも強くなったという。メンバー入りに向けてアピールし続けられるか。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)
目下、富樫が最優先で取り組むのが、得点バリエーションの増加だ。
今季ここまでリーグ戦で2点、ナビスコカップで1点を挙げているゴールを振り返ると、前者はともに後方からのボールに抜け出して決めたもの、後者はシュートのこぼれ球にいち早く反応して押し込んだもの。裏への抜け出しは富樫の最大の特長だが、コンスタントに得点を重ねるためには、さらなる武器が必要だと語る。
「今の自分には、FWとしての恐さが足りない。ダイレクトプレーや裏へ抜けるだけでは、パターンは決まっているというか、相手に対策を練られたら得点を取れなくなっていくと思います。もっと個で打開してシュートを打ったり、バリエーションを増やさないと。そこは今、意識的に変えられる部分なので、練習ではセンタリングに合わせる形や積極的にミドルシュートを放つようにしています」
富樫は昨季横浜の特別指定選手としてゴールを決めてプロへの道を切り開き、今季もリーグ戦2試合連続ゴールで代表合宿への切符を掴んだ。そのスケールの大きさには、思わず「なにかやってくれるんじゃないか」と期待を抱いてしまう。
「どんな状況でも得点を取れるのが本物のFW」「ゴールでFWの価値は決まる」と自分に高いハードルを課すルーキーFWのシンデレラストーリーはどこまで続くのか。7月のリオ五輪メンバー発表まで楽しみに見守りたい。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
今季ここまでリーグ戦で2点、ナビスコカップで1点を挙げているゴールを振り返ると、前者はともに後方からのボールに抜け出して決めたもの、後者はシュートのこぼれ球にいち早く反応して押し込んだもの。裏への抜け出しは富樫の最大の特長だが、コンスタントに得点を重ねるためには、さらなる武器が必要だと語る。
「今の自分には、FWとしての恐さが足りない。ダイレクトプレーや裏へ抜けるだけでは、パターンは決まっているというか、相手に対策を練られたら得点を取れなくなっていくと思います。もっと個で打開してシュートを打ったり、バリエーションを増やさないと。そこは今、意識的に変えられる部分なので、練習ではセンタリングに合わせる形や積極的にミドルシュートを放つようにしています」
富樫は昨季横浜の特別指定選手としてゴールを決めてプロへの道を切り開き、今季もリーグ戦2試合連続ゴールで代表合宿への切符を掴んだ。そのスケールの大きさには、思わず「なにかやってくれるんじゃないか」と期待を抱いてしまう。
「どんな状況でも得点を取れるのが本物のFW」「ゴールでFWの価値は決まる」と自分に高いハードルを課すルーキーFWのシンデレラストーリーはどこまで続くのか。7月のリオ五輪メンバー発表まで楽しみに見守りたい。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)