• トップ
  • ニュース一覧
  • 「本当にもっと早く来たかった」躍進NECの小川航基&佐野航大が“欧州挑戦1年目”で実感した収穫と課題。「僕の人生にとってなかなかの1年間でした」【現地発】

「本当にもっと早く来たかった」躍進NECの小川航基&佐野航大が“欧州挑戦1年目”で実感した収穫と課題。「僕の人生にとってなかなかの1年間でした」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2024年05月25日

「自分にはそうしたタフさみたいなところがまだまだ足りないんだと思う」(小川)

 今季の小川はほぼレギュラーとしてプレーしたが、その過程ではバス・ドストとの競争、負傷、体調不良、そして終盤にはシラ・ソウに2試合続けて先発の座を明け渡した。だからこそ、リーグ最終戦の対アルメレ・シティ戦でスタメンの座を取り返して今季リーグ戦11点目(昨冬コペンハーゲンに移籍したマットソンとともにチーム最多タイ)をマークしたのは価値があった。

「僕の未熟さゆえ、スタメンから外される展開になったと思う。自分にはそうしたタフさみたいなところがまだまだ足りないんだと思う。もっともっと自分はエネルギーを出してやらないといけなかったと、今振り返って思います。来年はそういう苦手なところも克服できるよう取り組んでいきたい」(小川)

 さらに彼は言う。

「今日はブロム(ナウティンク主将。DF)が声をかけながら統率していた。そういう鼓舞する選手が、もっといないといけない。僕がね、そういうところも担えたら」(小川)

 小川は「欧州1年目で公式戦15ゴール。もうちょっとリーグ戦で点を取りたかった。最低限のことはやったという感覚ですが、もっともっとやらないといけなかった」と数字を振り返ってから続けた。
 
「ずっと欧州に行きたいと思っていました。こうして1シーズンを送ってみて幸福度が高かったというか、やっぱり刺激の多かった1年でした。外国人として生活するという環境の激変もありました。ここのサポーター、このスタジアム――点を決めたときの雰囲気、ミスしたときの雰囲気、勝ったときの雰囲気、負けたときの雰囲気、全部含めて刺激的で、僕の人生にとってなかなかの1年間でした。

(語気を強めて)ただ、本当にもっと早く来たかった。この1年を振り返ってみても、もっと早く来たかった。僕はもう27歳(8月8日が誕生日)になるんでね。航大(20歳)のことが羨ましい。ただ、過去にはもう戻れないので、ここから自分でできるとことをやっていきたい。サッカーを100%楽しめるこの環境と生活が本当に楽しかった。日本代表にも呼ばれたり、いろいろなことがあったシーズンでした。

 少しだけ休んでから、来季の目標として『今シーズンをしっかり超えていく』ことを掲げてやっていきたいと思います」(小川)

 NECは今季のサプライズ。結果、内容はともに良く、ホッフェルト・スタディオンの観客席は毎試合1万2000人の観衆で膨れ上がった。そのなかで欧州1年目の侍ふたりが果たした役割は途轍もなく大きかった。

取材・文●中田 徹

【画像】SNSフォロワー数が1670万超! スイス女子代表のブロンド美女、アリシャ・レーマンが魅せる厳選ショット集をお届け!

【画像】9頭身の超絶ボディ! 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの悩殺ショットを一挙チェック!
【関連記事】
「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
オランダでレギュラーを掴んだ佐野航大が誇示する“高度な戦術的能力”。本人は「全然満足できない」「感触は掴めなかった」と進化に貪欲【現地発】
「貢献はほぼゼロに近い」それでも上田綺世が力を込めた“オランダ1年目の価値”。激白30分にみる日本代表ストライカーの進化形【現地発】
「面白かったでしょ?」AZ菅原由勢が痛恨パスミス→鮮烈ゴールの“自作自演ぶり”に自虐!「自分次第でどうにかなる」「メンタルのコントロールがうまくいった」【現地発】
「もっと強度が必要になる」斉藤光毅が“終盤のパフォーマンス低下”という課題を大きく改善。パリ五輪には「もちろん行きたい」と胸中も吐露【現地発】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ