ベスト4の最注目はペップ対シメオネ。
ベスト8の他のカードで印象的だったのは、レアル・マドリー対ヴォルフスブルクです。
ヴォルフスブルクは試合の入り方に完全に失敗しましたね。ファーストレグレグを2-0で終えましたけど、マドリーの攻撃力を考えればまったく安全なリードではない。そう考えると、最初の30分はもっとガチガチに守ってもよかったと思います。
ファーストレグの良いイメージを持ってヴォルフスブルクはこの試合に臨んだと思うのですが、入り方が中途半端で良くなかったし、崖っぷちのマドリーはサンチャゴ・ベルナベウの雰囲気を含めて格が違いましたよね。
マドリーが2点を奪ってから少しゲームが落ち着いたので、どうなるかはわからないと思ったのですが、クリスチアーノ・ロナウドの3点目のFKが勝負を決めました。
あれは正直、ミスキックだと思いますし、“なぜそこを抜けた?”という感じでした。1点目のカルバハルのミスクロスが流れて、C・ロナウドの前に転がったところも含めて、この日のマドリーは幸運を味方に付けていました。本当にサッカーは何が起きるか分からないですね。
普通に考えれば、この結果は順当なのですが、ファーストレグで追い込まれた状況から逆転できるのは、マドリーの地力なのかなと感じました。
さて、ベスト4は両カードとも興味深いですけど、やっぱりアトレティコとバイエルンのペップ対シメオネがどうなるのかが楽しみですよね。2人とも稀代の勝負師なので、どういう展開になるのか気になります。
バイエルンが最初にアウェーで戦うわけですが、こういったトーナメントではセカンドレグをホームで戦えるチームが有利だと個人的には思っています。
最初にアウェーゴールを取れば勇気が出ますし、バルサがそうでしたけどファーストレグでアウェーゴールを取られると、その後は喉元にナイフを突きつけられるような状態が続くわけです。なので、アトレティコの初戦の戦い方は注目ですね。
アトレティコはバイエルンをしっかり研究しているはずなので、基本的にはバルサ戦のような攻守のハッキリした展開になると思います。しかし、見ているのと実際に体感するのは全然違うので「バルサと同じようにやれば良い」と思って戦えばいいとは限らないですね。
もう1つのマンチェスター・シティ対レアル・マドリーは個の力の戦いになるかと思います。アグエロはチェルシー戦(4月17日プレミアリーグ34節)でハットトリックを決めて好調ですし、彼とC・ロナウドの出来が結果を左右するはずです。このカードもセカンドレグをホームで戦えるマドリーが有利になると思います。
決勝はシティとバイエルンの“ペップ・ダービー”になれば面白いというのがあるのですが、経験と地力の差を考えるとマドリー対バイエルンというカードが現実的なのかなというところですね。いや、シメオネの存在を考えると、もはや読めませんね(笑)。
【中村憲剛のPROFILE】
●生年月日/1980年10月31日
●身長・体重/175センチ・66キロ
●クラブキャリア
03年 川崎フロンターレ(J2):34試合・4得点
04年 川崎フロンターレ(J2):41試合・5得点
05年 川崎フロンターレ(J1):29試合・2得点
06年 川崎フロンターレ(J1):34試合・10得点
07年 川崎フロンターレ(J1):30試合・4得点
08年 川崎フロンターレ(J1):34試合・4得点
09年 川崎フロンターレ(J1):32試合・4得点
10年 川崎フロンターレ(J1):27試合・4得点
11年 川崎フロンターレ(J1):30試合・4得点
12年 川崎フロンターレ(J1):34試合・5得点
13年 川崎フロンターレ(J1):29試合・7得点
14年 川崎フロンターレ(J1):30試合・3得点
15年 川崎フロンターレ(J1):33試合・2得点
16年 川崎フロンターレ(J1):8試合・3得点
ヴォルフスブルクは試合の入り方に完全に失敗しましたね。ファーストレグレグを2-0で終えましたけど、マドリーの攻撃力を考えればまったく安全なリードではない。そう考えると、最初の30分はもっとガチガチに守ってもよかったと思います。
ファーストレグの良いイメージを持ってヴォルフスブルクはこの試合に臨んだと思うのですが、入り方が中途半端で良くなかったし、崖っぷちのマドリーはサンチャゴ・ベルナベウの雰囲気を含めて格が違いましたよね。
マドリーが2点を奪ってから少しゲームが落ち着いたので、どうなるかはわからないと思ったのですが、クリスチアーノ・ロナウドの3点目のFKが勝負を決めました。
あれは正直、ミスキックだと思いますし、“なぜそこを抜けた?”という感じでした。1点目のカルバハルのミスクロスが流れて、C・ロナウドの前に転がったところも含めて、この日のマドリーは幸運を味方に付けていました。本当にサッカーは何が起きるか分からないですね。
普通に考えれば、この結果は順当なのですが、ファーストレグで追い込まれた状況から逆転できるのは、マドリーの地力なのかなと感じました。
さて、ベスト4は両カードとも興味深いですけど、やっぱりアトレティコとバイエルンのペップ対シメオネがどうなるのかが楽しみですよね。2人とも稀代の勝負師なので、どういう展開になるのか気になります。
バイエルンが最初にアウェーで戦うわけですが、こういったトーナメントではセカンドレグをホームで戦えるチームが有利だと個人的には思っています。
最初にアウェーゴールを取れば勇気が出ますし、バルサがそうでしたけどファーストレグでアウェーゴールを取られると、その後は喉元にナイフを突きつけられるような状態が続くわけです。なので、アトレティコの初戦の戦い方は注目ですね。
アトレティコはバイエルンをしっかり研究しているはずなので、基本的にはバルサ戦のような攻守のハッキリした展開になると思います。しかし、見ているのと実際に体感するのは全然違うので「バルサと同じようにやれば良い」と思って戦えばいいとは限らないですね。
もう1つのマンチェスター・シティ対レアル・マドリーは個の力の戦いになるかと思います。アグエロはチェルシー戦(4月17日プレミアリーグ34節)でハットトリックを決めて好調ですし、彼とC・ロナウドの出来が結果を左右するはずです。このカードもセカンドレグをホームで戦えるマドリーが有利になると思います。
決勝はシティとバイエルンの“ペップ・ダービー”になれば面白いというのがあるのですが、経験と地力の差を考えるとマドリー対バイエルンというカードが現実的なのかなというところですね。いや、シメオネの存在を考えると、もはや読めませんね(笑)。
【中村憲剛のPROFILE】
●生年月日/1980年10月31日
●身長・体重/175センチ・66キロ
●クラブキャリア
03年 川崎フロンターレ(J2):34試合・4得点
04年 川崎フロンターレ(J2):41試合・5得点
05年 川崎フロンターレ(J1):29試合・2得点
06年 川崎フロンターレ(J1):34試合・10得点
07年 川崎フロンターレ(J1):30試合・4得点
08年 川崎フロンターレ(J1):34試合・4得点
09年 川崎フロンターレ(J1):32試合・4得点
10年 川崎フロンターレ(J1):27試合・4得点
11年 川崎フロンターレ(J1):30試合・4得点
12年 川崎フロンターレ(J1):34試合・5得点
13年 川崎フロンターレ(J1):29試合・7得点
14年 川崎フロンターレ(J1):30試合・3得点
15年 川崎フロンターレ(J1):33試合・2得点
16年 川崎フロンターレ(J1):8試合・3得点