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U-17W杯から約6か月。川崎U-18のDF柴田翔太郎は、なぜ何度もスペイン戦を見返すのか「現実を受け止めている。一歩一歩やっていくしかない」

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年05月19日

焦る気持ちもあるが...

昨年のU-17W杯でスペインに敗戦。「サッカー人生で一番悔しかった試合」と振り返る。(C)Getty Images

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 個人の出来としては「高い位置でボールを持ったら、自分は絶対にアシストできる自信がある」と胸を張ったように、恩田のゴールを得意のクロスで演出したが、リーダーシップを思うように発揮できなかった。

「本人も個を出して、色々チームをもう1回、ここから奮い立たせるような姿勢は見えたんですけど、彼自身がはたして、ボールをもっと自分で要求しながら、やるんだというのがプレーで発信できたかというと、そうではないところも正直あると思うので、そのへんはさらにやってほしいなと思います」と長橋康弘監督も期待を寄せる。柴田本人も「自分を含め、経験や引き出しを持っている選手が、もっとチームに提示してあげないといけなかった」と唇を噛んだ。

 今季のチームは開幕から好調を維持し、上位争いに加わり、苦しむようなゲームはほとんどなかった。そのなかで味わった流経大柏戦の敗北はショックも大きいが、この試合に意味を持たせなければならない。

 チームを勝たせるために、自分は何ができるのか。個人として攻撃力を活かすために守備の立ち位置を見直すなど様々なことに取り組んできたが、プラスアルファでリーダーシップや仲間に伝えていけるようになれば、選手として次のステージも見えてくる。
 
 U-17ワールドカップでともに戦った選手たちが続々とトップチームデビューを飾っており、焦る気持ちもあるが、今できることをやるしかない。

「今の自分ではいけない。その現実はきちんと受け止めているので、高望みせずに一歩一歩やっていくしかないです」

 選手として強く逞しくなるべく、柴田は自分と向き合いながら前に進んでいく。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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