U-17W杯から約6か月。川崎U-18のDF柴田翔太郎は、なぜ何度もスペイン戦を見返すのか「現実を受け止めている。一歩一歩やっていくしかない」
カテゴリ:高校・ユース・その他
2024年05月19日
「忘れてしまうのが一番怖い」
昨年11月のU-17ワールドカップの記憶は、嫌でも脳裏に焼きついている。マンチェスター・シティが今年1月に獲得したMFクラウディオ・エチェベリを擁するアルゼンチンの圧倒的なプレー強度と、勝利に対する飽きなく執念。体力的に相手に分があったとはいえ、スペインの狡猾な試合運びと勝負強さ――世界で戦うために何が必要かを、これでもかと突きつけられたのは確かで、右SB柴田翔太郎(3年/川崎フロンターレU-18)にとって強烈な体験になった。
柴田はことあるごとに映像を見返してきたという。特にラウンド16のスペイン戦(1-2)は、フルタイムで何度も見た。
「忘れてしまうのが一番怖い。ベタかもしれないけど、負けたスペイン戦は僕のサッカー人生で一番悔しかった試合。だからこそ、あの試合を何度も見るようにしている。勝てると思っていたところもあって、それで負けたことが悔しかったし、それを忘れてはいけない。だから、ハイライトじゃなくて90分の映像で見るようにして、大事な試合やモチベーションを上げる時に見返してきた」
川崎U-18で世界に触れる経験をしたのは、自分とCB土屋櫂大(3年)だけ。2人が軸になって、その経験を仲間に伝えていく役割を果たすのだが、現在は土屋が負傷離脱中。できるのは自分しかいないのだが、理想と現実の狭間でもがき続けている。
「世界の基準を肌で感じたという自負もあるので、もっとできると思いながらも、体験しないとチームとしては分からない。そこをどうやって合わせるかはすごく難しい。でも、高い要求に合わせるほうが絶対に良いと思うんですけど...」
柴田はことあるごとに映像を見返してきたという。特にラウンド16のスペイン戦(1-2)は、フルタイムで何度も見た。
「忘れてしまうのが一番怖い。ベタかもしれないけど、負けたスペイン戦は僕のサッカー人生で一番悔しかった試合。だからこそ、あの試合を何度も見るようにしている。勝てると思っていたところもあって、それで負けたことが悔しかったし、それを忘れてはいけない。だから、ハイライトじゃなくて90分の映像で見るようにして、大事な試合やモチベーションを上げる時に見返してきた」
川崎U-18で世界に触れる経験をしたのは、自分とCB土屋櫂大(3年)だけ。2人が軸になって、その経験を仲間に伝えていく役割を果たすのだが、現在は土屋が負傷離脱中。できるのは自分しかいないのだが、理想と現実の狭間でもがき続けている。
「世界の基準を肌で感じたという自負もあるので、もっとできると思いながらも、体験しないとチームとしては分からない。そこをどうやって合わせるかはすごく難しい。でも、高い要求に合わせるほうが絶対に良いと思うんですけど...」
5月18日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEASTの第7節・流経大柏戦は、まさにその難しさを味わうゲームとなった。
首位を走る川崎U-18は、アウェーで勝点1差の2位・流経大柏と対戦。序盤から相手のハイプレスに対応できず、前半のうちに2点を先行されてしまう。後半は立ち位置を修正してやや持ち直したが、ゴール前に入り切れない。78分に後半で唯一のシュートをFW恩田裕太郎(2年)が決めたものの、球際の強度で上回る相手の牙城に何度も阻まれた。
87分に流経大柏のDF堀川由幹(3年)が二度目の警告で退場となり、数的優位の状態となってからは押し込む時間が増えたものの、攻め切れずに1-2で敗北。中断前最後の試合を落とし、流経大柏に首位の座を明け渡した。
首位攻防戦の試合後、柴田は反省の弁を述べた。
「前線の選手は前から行きたいと思っていて、後ろの選手からはライン間が厳しいという意見が出ていた。フォワードのラインに合わせるのか、最終ラインに合わせるのか。そこで間延びが起きて、ライン間にボールを入れられる現象が前半を通してあった。ロッカールームに戻って、目を合わせるところが足りなかったという話をしたけど、45分間のその状態で戦っていれば失点はしてしまう。そこはもったいなかった」
特に前半は相手の戦い方に戸惑ったという。「自分たちの予想としては、3トップで自分たちの3枚回しに3人でプレスをかけてくると予想していたけど、ちょっとやり方が違った」と面食らい、2トップで前線からハイプレッシャーをかけられたことで、思うようにボールを保持できなかった。そうした状況で何ができるのか。経験値のある柴田がチームを引っ張る必要があった。
【PHOTO】輝く笑顔とポージングで個性を発揮!U-17女子アジアカップに出場するリトルなでしこ全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
首位を走る川崎U-18は、アウェーで勝点1差の2位・流経大柏と対戦。序盤から相手のハイプレスに対応できず、前半のうちに2点を先行されてしまう。後半は立ち位置を修正してやや持ち直したが、ゴール前に入り切れない。78分に後半で唯一のシュートをFW恩田裕太郎(2年)が決めたものの、球際の強度で上回る相手の牙城に何度も阻まれた。
87分に流経大柏のDF堀川由幹(3年)が二度目の警告で退場となり、数的優位の状態となってからは押し込む時間が増えたものの、攻め切れずに1-2で敗北。中断前最後の試合を落とし、流経大柏に首位の座を明け渡した。
首位攻防戦の試合後、柴田は反省の弁を述べた。
「前線の選手は前から行きたいと思っていて、後ろの選手からはライン間が厳しいという意見が出ていた。フォワードのラインに合わせるのか、最終ラインに合わせるのか。そこで間延びが起きて、ライン間にボールを入れられる現象が前半を通してあった。ロッカールームに戻って、目を合わせるところが足りなかったという話をしたけど、45分間のその状態で戦っていれば失点はしてしまう。そこはもったいなかった」
特に前半は相手の戦い方に戸惑ったという。「自分たちの予想としては、3トップで自分たちの3枚回しに3人でプレスをかけてくると予想していたけど、ちょっとやり方が違った」と面食らい、2トップで前線からハイプレッシャーをかけられたことで、思うようにボールを保持できなかった。そうした状況で何ができるのか。経験値のある柴田がチームを引っ張る必要があった。
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