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「ストライカーが務まるのか?」苦難の一年を過ごしてきた上田綺世が“3戦連続ゴール”で本領を発揮!「点を取るリズムみたいなのを作れてきた」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2024年05月13日

チームとして個人として、多くの取り組みが実った結晶だった

 2対2で迎えた87分、CBベーレンの縦パスから右ウイング、ジャハンバフシュが右ポケットを取り、ファーポストで上田がワンタッチシュートで決勝ゴールを決めた。右SBを本職とするニーウコープが奪ったゴール、不振期のヒメネスがPSV戦で難なく決めたゴール、そして今回の上田のゴール...。これだけではなく、スロット監督がAZのコーチを務めていたことから、アルネのチームはポケットを執拗に突いてゴールを奪ってきた。スロット監督に「綺世のゴールは、『アルネ・ゴール』ですね」ということを確認してから、上田にこのゴールを振り返ってもらった。

「(ポケットを突くプレーは)共通理解の中でやっています。僕らはボールを握れるし、やっぱりああいうチャンスメイクが多い。 実際、あのシーンだけじゃなくて、前半からもポケットを取って、『マイナス』なのか、『ゴール前』なのか、シュートなのか、というシーンはたぶん何回も作っていました。(そのパターンを)数多くやって、一発当たった(=上田のゴール)というのが実際のところで、それを(フィニッシュのパターンとして)練習しているというよりも、ポケットの取り方がチーム次第ということ。そこを取ったら選択肢は別にそんな多いわけじゃない。マイナスかシュートかゴール前か――その3択、4択の中でどれが当たるかということだけであって、戦術的にポケットを取りに行く練習はしています」
 
 AZのコーチ時代にスロットは『AZ、5つのゴールパターン』というものをまとめ、それをアップデートしてフェイエノールトでも活かしている。ポケットを執拗に突き続けて、将棋で言うところの『一手詰み』。その戦術自体に目新しさはないが、そのことを実践し続け、現実にゴールを奪い続ける実効性は素晴らしい。

 上田のゴールはワンタッチのシンプルなものだが、チームとして個人として、これまでの多くの取り組みが実った結晶だった。

取材・文●中田 徹

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