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「大橋と陸次樹、拓夢にしてもそうだ」広島のスキッベ監督が重視する“万能性”「マコの最初の印象は悪ガキ(笑)」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2024年04月19日

広島とは最高のマッチング

今季加入の大橋は、早くもエース格の働きぶり。指揮官は「結果を出せるという確信があった」と語る。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 指揮官の力強い後押しがあるから、選手たちも思い切ってプレーでき、グングン伸びていくのだろう。スキッベ体制でA代表デビューを飾った満田と川村はその代表格ではないか。

 99年生まれの2人はご存じの通り、広島ユースの同期だ。満田はトップ昇格が叶わず、流通経済大へ進学。4年後に戻ってきて、才能を大きく開花させ、2022年のE-1選手権で日の丸を背負うことになった。

 一方の川村はトップ昇格したものの、出番を得られず、プロ2年目の2019年から3シーズンを愛媛で過ごし、試合経験を積み重ねて復帰。23年には森保一監督に活躍ぶりを高く評価され、日本代表入り。24年元日のタイ戦で念願の初キャップを飾っている。

 ちょうど2人が加わった2022年から指揮を執るスキッベ監督にしてみれば、彼らが今のチームの主軸となり、周囲をけん引しているのは大いに意味のあることに違いない。
 
「マコ(満田)に関して言えば、最初の印象は悪ガキ(笑)。ずる賢い選手というイメージが強かったですね。私はそういうタイプの選手が好きで、『その通りにやれ』と本人にも伝えました。背中を押したこともプラス効果があったのか、才能がより発揮されるようになったと思います。

 彼はもともと走れるし、ボールを止める・蹴るの技術も高く、フリーキックも蹴れる。シュート力もあった。そういう能力をいろんなポジションをやってもらうことで引き出すことができたのかなと感じています。

 拓夢の場合はマコとは対照的で、少しナーバスな部分があります。その性格は自分に似ている。私自身もU-18ドイツ代表として初めて国際試合に出た時、国歌斉唱の時に立っていられないくらいの緊張感を覚えましたからね(笑)。拓夢が昨年6月の代表期間中に体調不良で離脱した後、そのエピソードを本人にも伝えましたけど、身体が予期せぬリアクションを起こしてしまうことはあるんです。

 彼のような才能のある選手は周りがしっかりとサポートしなければいけない。それは森保さんも感じていると思います。拓夢はサンフレッチェ、そして日本を背負って立つことのできる逸材。私はそう信じています」

 ドイツで長く育成に携わった指導者らしく、若い選手を育てることには特別な野心を抱いているように見受けられるスキッベ監督。彼が広島の指揮官に就任するという一報が流れた際には、日本サッカー界で驚きの声が挙がったが、育成重視をモットーにしているクラブでの仕事というのは、本人にとっても理想的なものだったはず。広島とスキッベ監督は最高のマッチングだったと言えるのではないか。

※第1回終了(全3回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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