• トップ
  • ニュース一覧
  • 縦への意識、スピードアップの追及、ギアを上げるベテランの存在。J3首位攻防戦で見えた沼津の現在地

縦への意識、スピードアップの追及、ギアを上げるベテランの存在。J3首位攻防戦で見えた沼津の現在地

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2024年04月15日

百戦錬磨の男たちの貢献

 74分からピッチに立った川又は昨夏から沼津でプレー。自身もチームも徐々に上向いている実感を覚えているようだ。

「沼津のスタンダードがあるなかで、僕も良い競争ができていますし、チームとしても戦術を突き詰められている。開幕の金沢(3-0)、鳥取(4-0)にゴールを量産できたことが今の自信につながっているのかなと感じます。今年はクロスの回数を増やしていこうとしていて、それがゴール増の要因かなと。自分もそういうなかで結果を残したい」と、齋藤と同じ34歳のFWは目をギラつかせた。

 ベンチ外が続いている今年50歳の大ベテラン伊東輝悦も含めて、百戦錬磨の男たちがもたらす経験値や勝負勘、試合をコントロールする力も今の沼津にとって大きなプラス要素。あらゆる意味で多彩な戦い方ができるようになってきた彼らにとって、2024年はJ2昇格のビッグチャンス。ここをモノにできるか否かは非常に興味深いところだ。
 
 首位攻防戦は引き分けという結果に終わったが、沼津にとっては7000人を超える大観衆の敵地での勝点1確保は悪くない結果だろう。2022年ベースのクラブ資金規模を比較すると、沼津のそれは大宮の5分の1。自前の練習拠点もクラブハウスも持たない小クラブの快進撃は見る者をワクワクさせてくれるはずだ。

「プレースピード、判断スピード、ボールスピード、そういうところのスピードアップにこだわっていかないといけない」と中山監督は語気を強めたが、今のチームがそういった方向に進んでいるのは確か。ここからの変化、今後の戦いぶりから目が離せない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!

【記事】「ちょっと海外ぽい」内田篤人が“日本人にいないタイプ”と感銘を受けたFWは?「見ていて気持ちいい」

【記事】長友佑都が“世界基準”とJリーグを語る!「一人ひとりの能力は上がっていると思いますけど...」
 
【関連記事】
長友佑都が“世界基準”とJリーグを語る!「一人ひとりの能力は上がっていると思いますけど...」
「アルゼンチンのようなスタイル」“初昇格”町田の大躍進にブラジルメディアも興味津々!「Jリーグに小さな革命を起こしたスター」と称賛したのは?
「断然上がっている」闘将ドゥンガがJリーグのレベルアップを評価!「昔は監督に言われたことしかできなかったけど...」
「Jリーグの時からずば抜けていた」小野伸二が絶賛した日本代表戦士は?「リズムを変えられる」
「俺はもうサッカーは一切見ない」中田英寿が指摘する現代フットボールの問題点「分かっていない人が多い」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ