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現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「リハビリ後の武藤を待つものは?」

カテゴリ:連載・コラム

ラインハルト・レーベルク

2016年04月07日

2月に痛めたのとは違う箇所を。

アウクスブルク戦で快勝を飾り、マインツは6位に再浮上。ELはおろかCLの出場権獲得も視野に入れる。(C)Getty Images

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 バイエルンのチアゴ・アルカンタラを見ても分かるとおり、一度メスを入れた箇所は脆くなりがちで、怪我を再発させるケースが多い。武藤のリハビリは順調だった。マインツのトレーナーチームはいたって慎重で、満を持して3月末の代表ウイークにチーム練習に復帰させた。だが先週、練習中に右膝をひねってしまう。同じく靭帯に故障を負ったが、2月に傷めたのとは違う箇所だった。

 監督は「ダイナミックで瞬発力のある選手は、いつも怪我のリスクを抱えている。なにより嬉しいのは、ヨッチがまたポジティブになっているところだ。すべてがうまく行くように願っているし、帰ってきたらカムバックするまで最大限のサポートをする。身体的にもメンタル的にも一度ゆっくり休んだほうが良いのかもしれない」と話す。

 現在、チームは前半戦の得点源だった武藤を欠いても、好調を維持している。4月2日のアウクスブルク戦(28節)でも4-2の勝利を収め、ウインガーのクリスティアン・クレメンスとパブロ・デ・ブラシスがそれぞれ2ゴールを決める大活躍。ゲームを重ねるごとにチームはクオリティーを高めている印象だ。守護神ロリス・カリウスとトップ下ユヌス・マッリのふたりを除けば、どの主力選手にも同等のバックアッパーがいる。

 おそらくチームはチャンピオンズ・リーグ、あるいはヨーロッパリーグの出場権を確保するだろう。来シーズンは欧州カップ戦との二足の草鞋を履くことになる。リハビリを終えて帰ってくる武藤を待つのは、そんな胸躍るようなフィールドだ。

文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子

【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。
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