P・ジュニオール、レアンドロの2トップ、さらに守備のMOM岩波に最高点の「7」。

【警告】湘南=なし 神戸=相馬(57分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ペドロ・ジュニオール(神戸)

神戸は5位に浮上。一方の湘南はいまだ未勝利のままだ。写真:Jリーグフォト
【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 6
菊池の無回転となったクロスの弾道を見極め切れず失点を喫する。しかし、その後は再三放たれたクロスに力強い守備でしっかり対応。ミスとも言えるプレーを帳消しにする守備を見せた。
DF
6 高橋峻希 6
小川の攻撃をフォローしつつ、菊池の飛び出してくるアタックにそつなく対応した。
5 岩波拓也 7
クロスを何度も強烈なヘッドで弾き返す。藤田祥や端戸に、前を向いて仕事をさせなかった。守備面のMOMだ。
39 伊野波雅彦 6.5
2トップを狙ったロングフィードも効果的だった。前を向いた守備はほぼすべて勝っていた。
3 相馬崇人 6
57分、相手を後ろから止めてイエローカードをもらう。それでも90分とおして見れば、対峙した奈良輪や藤田征よりも常に先手を取ってプレーし、主導権を握り続けていた。
MF
14 藤田直之 6.5 (83分OUT)
中盤で非常に効いていた。パスとロングキック、さらにドリブル突破を効果的に使い分け、ボールを持てば、相手が飛び込めなくなっていった。プレーの精度でも湘南の中盤との差を見せつけた。
24 三原雅俊 6.5
この日特筆すべきは守備面。危険なエリアを先に埋めて、パウリーニョがプレーしやすい間合いに持ち込ませないように対応。セカンドボールもよく拾った。
13 小川慶治朗 6.5 (83分OUT)
2トップと渡邉にはない運動量やスピードで、前線にアクセントを与えた。80分にはその持ち味を活かして決定的な場面を作った。
FW
7 ペドロ・ジュニオール 7 (90+4分OUT) MAN OF THE MATCH
GK村山のキックをブロックし、1点目につなげる。さらにペナルティエリア内の深い位置でボールをキープして三竿をかわして、逆転ゴールをもたらす。後半途中からは右サイドハーフに入って、菊池と三竿の攻撃参加を封じた。
11 レアンドロ 7
確実に前線で起点となり、チーム全体の推進力を引き出す(最終ラインから)役割をこなす。勝負どころを見逃さない決勝ゴールはさすがだった。
19 渡邉千真 6.5
相手のミスから確実にゴールを決める。その他はあまり目立った場面はなかったと言えるが、しっかり守備もこなして、チームの勝点3奪取を支えた。
交代出場
MF
33 村松大輔 -(83分IN)
ボランチに入って球際に強く当たりに行き、中央突破を許さなかった。
FW
9 石津大介 -(83分IN)
前線に入ってプレッシングを怠らず、湘南の狙う最終ラインの押し上げをさせなかった。
MF
15 小林成豪 -(90+4分 IN)
アディショナルタイムに、レアンドロと交代で出場。時間を使った。
監督
ネルシーニョ 6.5
「2トップには守備の役割も求めている」と組織としてバランスよく機能していた。「選手たちには『上位に行くポテンシャルはある』と言ってきたが、そのポテンシャルを示してくれた。今日ここに来た目的は、順位を上げること。どこかが躓けば、いつでも追い抜ける位置に付けることが大事だ」と、5位浮上に手応えを得ていた。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。