興梠が「モリはその部分を突き詰めてほしい」と語った森脇の特長とは――。
興梠は次のように森脇評を語った。
「引いたチームに対して、シュートを打つことが大事になってくる。モリ(森脇)は、ただガムシャラにシュートを打とうと思うのではなくて、『打つ』と見せかけて、縦パスも選択できる。その判断が、本当に上手い選手。だからこそ、モリには、その部分をぜひ突き詰めていってもらいたい」
森脇の特長と課題をズバッと捉えたコメントだった。
そして浦和は5日、ACLのグループステージ突破に向けた重要な一戦、対広州恒大戦をホームで迎える。その試合に向けて、森脇は次のように抱負を語った。
「アウェーで前回のような経験を積んでいるので(0-2から同点に土壇場で追い付く)、ぜひ勝ちたい。その気持ちしかない。グループステージ突破に向けて、前進したい」
4月6日には30歳の誕生日を迎える。今回のドライブショットは、日頃から支える妻に対する、記念すべきゴールでもあった、と言う。
「いつも怒られてばかりなので、珍しく褒めてくれるはず。さすがに今回はテンションを高く迎えてくれるでしょう」
そうメディアの前で熱く語った森脇だが、周りにはすでに他の選手の姿がない。
「やばい、みんなを(移動用のバスで)待たせてしまった。怒られる!」と言って、足早にスタジアムをあとにした。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

興梠は今季4点目を決め、得点ランキング1位タイに。自身J1通算90ゴール目となり、「これからも目の前の1点を積み重ねるだけ。できるだけ早く通算100ゴールに到達したい」と次なる目標を語った。写真:徳原隆元