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「自分のほうが一枚上手でした」今季12点目を豪快に決めた小川航基が体感する“日本との違い”。「死にもの狂いにさせられるんです」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2024年03月11日

「今はホームで負ける気がしません」

 NECがホームゲームで負けたのは昨年12月3日のアヤックス戦(1−2)が最後。以降、NECは公式戦のホームゲームで6連勝中だ。

「やっぱりそれはサポーターの声援が大きい。ピッチもすごくいいんです。本当に芝の状態がいい。なんかすべてが味方をしてくれています。今はホームで負ける気がしません」
 
 今でこそサポーターの信頼を集めるNEC。しかしシーズン序盤は、昨シーズン終盤に失速した影響もあり、不満のマグマが溜まっていた。それが如実に現れたのがリーグ戦第2節、ヘラクレス相手に後半アディショナルタイムに失点し、1−2で惜敗した試合後だ。アルメレから夜中にホームスタジアム『デ・ホッフェルト』に着くと、怒り心頭に発したサポーターにバスが取り囲まれた。

「まだ2試合なのに!?」。そう小川は驚いたという。
 
 2月27日、KNVBカップ準決勝。小川の同点弾と佐野の決勝ゴールによってカンブールを2−1で下し、一泊してからバスでナイメーヘンに戻ると、今度はサポーターの労いの拍手が待っていた。

「それがなんかヨーロッパというか、日本とのすごい違いというか、熱さというか…。『死にもの狂いで命を懸けるぐらいやってやらないと』という気持ちにさせられるというか。それを肌で感じられているのはすごく大きいです。お金を払って見に来てくれるサポーターたちが、得点を決められない、試合に勝てないと怒る気持ちもすごく分かります。こうやっていい雰囲気のなか、勝利を重ねているのがすごく嬉しいです」

 1万2500人の観客が縦ノリで揺らし、劇場と化したスタジアム。その主役を務めたのはやはり小川だった。

取材・文●中田 徹

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