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「選手として終わってしまう」今季5点目をマークしたNEC小川航基が日本代表入りに向けて強調した“学びの姿勢”「彼の動き出しとかを勉強しています」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2023年12月16日

積極守備から2ゴールに関与するなど3得点に絡む

着実にオランダの地で足場を固めている小川。(C)Getty Images

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 NECのストライカー、小川航基が12月15日のフォルトゥナ戦で今季5ゴール目を決め、4−1の勝利に貢献した。

 1-0でリードした前半アディショナルタイム。MFマッツォンのヒールキックがDFに当たったボールが、ゴール前に詰めていた小川の前にこぼれ、冷静にワンタッチで押し込んだ。自身にとって6試合ぶりのゴールに、小川は安堵の表情を浮かべた。

「両サイドにサイドで仕掛ける選手(ハンセン、タフサン。ともにU-21オランダ代表)がいる。でも最後まで行っちゃうタイプなんです。行けなかったときに苦し紛れのクロスを上げてくるという感じで、正直あまりいいボールが来なかった。チームが攻めていたなか、いいところにボールがこぼれてきて、それを決めれたら楽だな、と思っていたところでした。ポロッと1点取れてよかった」

 このゴール以外にも、小川は守備でふたつのゴールに関与した。まずは33分。小川はフォルトゥナの中盤のエース、ハリロビッチからボールを奪って近くにいたマッツォンにパスを預けた。まだA代表歴のないデンマーク人MFは右足を振り抜き、強烈なミドルシュートをゴールネットに突き刺した。
 
「最近、けっこう (プレスが)良いんです。僕自身も『プレスを掛けろ』と言われていて、試合を通うじてうまくハマり、それが今日も得点につながりました。みんなイケイケで、前からガンガン行くという共通意識を持っています」

 70分にはフォルトゥナの自陣での横パスを、小川がよく読んでカットしてショートカウンターの起点に。一気呵成に攻め込んだNECはハンセンのクロスをマッツォンがヘッドで決めて3-1とした。
 
 小川ははたして、敵の横パスを誘い込んで奪ったのだろうか?

「がっつり狙っていたわけではないですが、若干、誘っていたかもしれないですね。あそこ(=サイドからボランチへの横パス)を閉めるのは、FWが点を決めること以外にやらないといけない大事なことのひとつ。しっかり守備してチームのゴールにつなげたことで、自分の得点以外の部分でもチームに貢献できました」

 ゴールシーン以外にも、ポストプレーに、守備に、セットプレーのターゲットにと奮闘したフォルトゥナ戦の小川は85分、ファンの盛大な拍手を浴びながらベンチに戻ると、マイヤー監督に抱きしめられた。
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