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20年前の国立決戦、北朝鮮に3発完勝。約3万人が掲げた青い応援ボード。レジェンド澤穂希が回想「本当に嬉しかった。勝つ原動力になった」

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2024年02月27日

「持っている全力を出し切ってほしい」

国立で北朝鮮に3-0。大声援に後押しされ、アテネ五輪出場を決めた。写真:早草紀子

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 選手、スタッフ、ファン、サポーター、各人がそれぞれやれることをやりきって手にした20年前の勝利は、日本女子代表に「なでしこジャパン」という愛称を与え、マイナースポーツだった女子サッカーを一躍、世間に浸透させた。その流れが7年後の2011年、女子ワールドカップ優勝へとつながっていく。

「勝ってパリ五輪出場を決めて、ひとりでも多くのなでしこのファンが増え、またひとりでも多くの人に知ってもらい、子どもたちに夢を与えることもできる。それをみんなが言いすぎると、プレッシャーになっちゃうのかな(笑)。ただ、それくらい私も期待していますし、今持っている全力を出し切ってほしいと思います」(澤氏)

 世界大会から遠ざかっていたとはいえ、北朝鮮が侮れない力を秘めていることは、誰の目にも明らかだ。パリ五輪の切符を手に入れるためには、20年前と同様に、「ホームの後押し」が喉から手が出るほど欲しい。
 
「苦しい時間帯に、ファンやサポーターが声で後押しをしてくれるのは、本当に嬉しかったですし、勝つ原動力になったと思います。今回も平日とはいえ、たくさんの方々に来ていただき、なでしこの後押しをしてもらいたいなと思っています」と澤氏。

 日本の女子サッカー史に残るレジェンドも、「20年後の国立決戦」に大きな期待を寄せている。

取材・文●西森彰(フリーライター)

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