• トップ
  • ニュース一覧
  • 代替地で北朝鮮にドロー...なでしこJの歯車を狂わせた要因は? 目に見える不安材料は左サイドからの攻撃。ピースを効果的にはめ合わせたい

代替地で北朝鮮にドロー...なでしこJの歯車を狂わせた要因は? 目に見える不安材料は左サイドからの攻撃。ピースを効果的にはめ合わせたい

カテゴリ:女子サッカー

河治良幸

2024年02月25日

守備のリスクに向き合う必要も

焦点は左サイドの組み合わせ。池田監督の采配に注目だ。写真:早草紀子

画像を見る

 試合をトータルすると、北朝鮮はシュートが7本、日本は3本で、スコアレスドローが妥当な試合ではあったが、より勝点3に近づいたのは北朝鮮だった。

 もちろん第1戦は相手のホーム扱いであり、イーブンでホームの第2戦に臨めるという意味では悪くない。ただ、内容面の悪さというのは、数日前まで会場が決まらなかったこと、環境の厳しさなどを差し引いても反省材料として、中3日の試合にネジを撒き直す必要はある。

 目に見える不安材料は宮澤ひなた、遠藤純の2枚を欠く左サイドからの攻撃だ。さらに昨年の女子ワールドカップで左の第二チョイスだった猶本光も怪我でいない状況で、アウェーの第1戦は左ウイングにFWの植木理子、左サイドバックにセンターバックが本職の古賀を起用した。

 しかし、二人の距離感が遠すぎたり、北朝鮮のロングボールに対して、古賀が中央の守備に追われる分、植木が孤立する時間帯が多かった。途中から左ウイングに単独で仕掛けられる中嶋が入っても、あまり効果を生み出せなかった。
 
 第2戦は涼しい環境で身体は動くはずだが、全体の攻撃を機能させるには、左サイドのピースをうまくはめ合わせる作業は不可欠だろう。

 杉田妃和や、遠藤に代わる追加招集の北川ひかる、第1戦は途中出場だった中嶋など選択肢はあるが、北朝鮮も引き続きロングボールを狙ってくることを想定すれば、守備のリスクにも向き合っていく必要がある。

 とにかく負ければパリ五輪の扉が閉ざされてしまう大一番で、どんな形でもゴールをもぎ取って、国立の地で勝利を掴むことを期待するしかない。

文●河治良幸

【PHOTO】パリ五輪アジア最終予選、北朝鮮との2連戦に挑む日本女子代表招集メンバー22名を一挙紹介!

【記事】「もう女子サッカーが終わるくらいの覚悟でした」アテネ五輪出場を決めた北朝鮮戦から20年。宮本ともみコーチが実感、今も受け継がれるなでしこJの“魂”

【記事】頼みの長谷川唯も孤立状態。北朝鮮戦は引き分けで御の字のゲームだった【なでしこジャパン/コラム】
 
【関連記事】
頼みの長谷川唯も孤立状態。北朝鮮戦は引き分けで御の字のゲームだった【なでしこジャパン/コラム】
「両国は膠着状態に陥った」日本と北朝鮮が中立地サウジで対峙した大一番をAFC公式がレポート!「次は大観衆が待ち受ける国立だ」【パリ五輪予選】
北朝鮮に苦戦のなでしこJ。劣勢の時間長く、熊谷紗希も反省「自分たちがプレッシャーをかけられず、マッチアップできなかった」
「斬新な組み合わせ」北朝鮮戦のなでしこユニ、レアな上下セットにファン注目!「なんか新鮮」「珍し過ぎる」
「もう女子サッカーが終わるくらいの覚悟でした」アテネ五輪出場を決めた北朝鮮戦から20年。宮本ともみコーチが実感、今も受け継がれるなでしこJの“魂”

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ