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優勝するには確固たる得点源が必要。“ほぼ4ゴール”の上田綺世が真のエースFWへ。頼もしいメンタル面の充実【アジア杯】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年01月28日

多少のことに動じなくなった

カタールW杯のコスタリカ戦では「何もできなかった」と悔しがる。それから約1年、CLも経験して心身共に逞しくなった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 今の彼が頼もしいのは、メンタル的な充実感が見て取れること。2022年のカタール・ワールドカップの後、上田は苦渋の表情を浮かべていた。

「(三笘)薫君や、(堂安)律(フライブルク)のように、欧州5大リーグのトップトップでやっている選手は、大舞台でもああいうふうに違いを出せるし、差を感じた。コスタリカ戦で何もできなかった自分がドイツ戦、スペイン戦に出たら、何ができたんだろうという思いもあります」

 しかし、今季はチャンピオンズリーグなど最高峰レベルを経験し、多少のことに動じなくなった。それは紛れもない事実と言っていい。
 
「ワールドカップのあった約1年前に比べたら、そこからほぼワンシーズンやっていますし、環境も変わって、個人的にサッカー観も含めて成長できているんじゃないかなという実感はあります。

(昨年6月のエルサルバドル戦)の代表初ゴールからも半年経って、そんなにチームでのプレー時間はないですけど、高いレベルの中で揉まれて成長できていることが代表にも出ているのかなと思います。相手がアジアの国だったりとか、そういうのもありますけど」と本人は謙遜気味にコメントした。

 確かに、CLでアトレティコ・マドリーと真っ向勝負した男には「アジアの大会で負けてはいられない」という意地とプライドがあるに違いない。それを存分にぶつけてくれれば、ここから先も必ずゴールをこじ開けられるはずだ。

 上田が確固たる得点源に成長し、日本の真のエースFWに飛躍してくれれば、2026年北中米W杯に向けて前線の軸が確立できる。そこにタイプの異なる人材を組み込んでいけば、FWのバリエーションも広がるだろう。

 その布石を打つべく、まずはバーレーン戦で連続得点を奪い、高原、西澤、大迫の5ゴールに肩を並べていくこと。上田綺世には勢いに乗りつつある今を逃してほしくない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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