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森保Jがインドネシア戦で払った“代償”。唯一の休養機会を逸した遠藤、伊東、冨安...この先身体を休める時間は訪れない【アジア杯】

カテゴリ:日本代表

加部 究

2024年01月25日

1位通過とは別世界の厳しい連戦が課せられた

インドネシア戦にフル出場した遠藤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 実はインドネシアとは因縁があり、1989年に行われたイタリア・ワールドカップ1次予選では、わずか7000人前後しか収容できない西が丘競技場(現・味の素フィールド西が丘)で戦った。

 東京都の高校選手たちにとっては夢の舞台(選手権予選の準決勝以降に使用)でも、一国の代表を招くにはあまりに小規模で、インドネシア側からは抗議の声が挙がった。この試合で日本は5-0で大勝したが、反面、これが1次予選で敗退した最後の大会となった。

 今回も3ゴール以外にも3~4回程度の決定機があったので、必ずしも35年前と比べて両国の差が縮まっているとは言えない。7割以上もボールを支配するとリスクは少ないが、必然的にゴールへの道筋は狭まる。ただ明白なのは、優勝しか視野に入っていなかったはずの日本が、そういう相手との試合で少なからず代償を払ったということだ。
 
 もちろん収穫もなかったわけではない。毎熊、中山の両SBや、旗手怜央、中村などのコンディションを確認できて、指揮官の選択の幅は広がった。また森保監督が、どうやら心中覚悟ほどの熱い期待を注いでいるGK鈴木彩艶も落ち着きを取り戻し、ハイボールのキャッチから堂安への正確なロングフィードで決定機に導く見せ場も作った。

 しかし、唯一の休養機会を逸した遠藤、さらには指揮官がDFの軸と考える冨安、あるいは伊東純也にも、この先身体を休める時間は訪れない。もし決勝まで勝ち上がれば、11日間で4つの激戦が詰め込まれ、場合によってはいくつかの延長戦も含まれるかもしれない。

 イラクに敗れた事後処理は問題なく済ませた。だが後塵を拝したことで、1位通過とは別世界の厳しい連戦が課せられた。これはリバプール、アーセナルなど日本代表の主力選手たちが所属するクラブが、最も憂う事態である。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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