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なぜ後半頭からの投入は冨安だけだったのか。イラク戦は修正の遅れが逆転の機会逸失に繋がった【アジア杯】

カテゴリ:日本代表

加部 究

2024年01月20日

セットプレーでも無策。手詰まりは明白だった

イラクはサッカー強国になる潜在力を秘めている。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 後半もイラクは、54分にスルーパスで巧妙に菅原の内側を抜け出したユーセフ・アミンが倒され、68分にはモハナド・アリが圧倒的なキープ力からゴールを脅かす決定機があったので、どちらかが3点目になっていれば完全に試合は決着していた。

 日本は前半で15本、後半は20本のクロスを送り、計13本のCKは5人のキッカーが蹴り分けたが、ようやく得点に繋がったのはアディショナルタイムに入ってからだった。

 クロス多用でもターゲットが浅野では難しく、逆サイドまで振っても崩せない。セットプレーでの無策も含めて手詰まりは明白だった。
 
 31年前の「ドーハの悲劇」は、日本目線では土壇場でワールドカップを逃した出来事として記憶されているが、むしろ本当に悲劇を体験したのは、参加国中最強の評価が高かったイラクが、米国大会を目ざしたための逆風ジャッジの連鎖で敗退したことだったかもしれない。

 改めて今回もイラクの個々の選手たちは、資質面でも技術面でも日本に劣っていなかったし、この勝利を番狂わせと呼ぶことはできない。もしイラクが環境面で恵まれていたら、アジアでは突出したサッカー強国になる潜在力は秘めている。

 ラウンド16で韓国戦が濃厚な日本は、勝ち上がれば茨の道となる。それは強化の場としては最適だが、シーズン中の選手たちのコンディションを考えれば最悪の事態である。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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