仲間たちはU-17W杯で奮闘。「かたや僕は県予選決勝でわずか38分間のプレー」。昌平MF山口豪太がぶち当たった壁。成長という階段の踊り場で何を思うか
カテゴリ:高校・ユース・その他
2023年11月22日
課題に直面もポジティブに受け止める
昨年までの山口は、仲間が運んできてくれたボールを受けて、積極的にドリブルを仕掛けたり、フィニッシャーとして決め切る仕事に集中したりと、伸び伸びとプレーしていた。だが、高校に入ればそうはいかない。守備面でのハードワークや、自分が囮になったり、ポジションを落として崩しや組み立てに絡んだりと、やるべきことは増える。
「中学までは崩しなどを全然考えていなかったなと痛感しています。自分の突破からのフィニッシュなどにこだわりすぎて、考えているようで実は考えていなかったことに改めて気づきました」
ボールを受けてからは持ち味を発揮できるが、ボールを受けていないところでどうするか、受けるためにはどうするかという課題に直面し続けている。
「アジアを経験して、U-17ワールドカップには行きたいと思っていたので、悔しい気持ちはあります。6月に一緒に戦った仲間たちは世界を相手に戦って、かたや僕は県予選決勝でわずか38分間のプレー。大きな差をつけられたなと思っています」
だが、そこにネガティブな感情は生まれていない。「新しい課題が見つかったとポジティブに捉えています」と口にしたように、並の選手であれば2、3年生、もしくはその先で直面するような壁に、山口は今、直面しているとも受け取れる。
「こういう経験はなかなかできないと思いますし、1年のうちから経験できることは大きい。だからこそ、乗り越えたら大きなプラスしか待っていないと思うので、いろんな選手の動画を見てサッカーIQを上げて、練習から自分のできることの幅を広げていきたいなと思います」
「中学までは崩しなどを全然考えていなかったなと痛感しています。自分の突破からのフィニッシュなどにこだわりすぎて、考えているようで実は考えていなかったことに改めて気づきました」
ボールを受けてからは持ち味を発揮できるが、ボールを受けていないところでどうするか、受けるためにはどうするかという課題に直面し続けている。
「アジアを経験して、U-17ワールドカップには行きたいと思っていたので、悔しい気持ちはあります。6月に一緒に戦った仲間たちは世界を相手に戦って、かたや僕は県予選決勝でわずか38分間のプレー。大きな差をつけられたなと思っています」
だが、そこにネガティブな感情は生まれていない。「新しい課題が見つかったとポジティブに捉えています」と口にしたように、並の選手であれば2、3年生、もしくはその先で直面するような壁に、山口は今、直面しているとも受け取れる。
「こういう経験はなかなかできないと思いますし、1年のうちから経験できることは大きい。だからこそ、乗り越えたら大きなプラスしか待っていないと思うので、いろんな選手の動画を見てサッカーIQを上げて、練習から自分のできることの幅を広げていきたいなと思います」
最後に、「自分の現在地をどう捉えているか?」と聞くと、山口はこう答えた。
「僕が(以前よりも)落ちている感覚というより、成長していない、止まっている感覚です。だからこそ、ここから上に上がっていくために努力をしないといけないと思います」
階段は距離が長ければ長いほど、一気に登ることはできない。だが、踊り場を作って、そこで一度立ち止まっていろいろ考えることができれば、さらに上へ登るパワーが宿る。
山口はまさに今、成長という階段の踊り場にいる。壁を越えた先の景色を心に刻みながら、再び成長の階段に足をかける。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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階段は距離が長ければ長いほど、一気に登ることはできない。だが、踊り場を作って、そこで一度立ち止まっていろいろ考えることができれば、さらに上へ登るパワーが宿る。
山口はまさに今、成長という階段の踊り場にいる。壁を越えた先の景色を心に刻みながら、再び成長の階段に足をかける。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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