「こういう緊張感のあるゲームこそ、リスクを冒して前に人数をかけないといけない」(大儀見)。

オーストラリア戦では味方のサポートが遅く、前線で孤立無援になる場面も。「こういう緊張感のあるゲームこそ、リスクを冒して前に人数をかけないといけない」とチームの課題を挙げた。 (C)Getty Images
その後日本は大儀見の一撃で盛り返し、後半開始からサイドを起点に攻撃を仕掛けたが、再三ボックス内に侵入しながらチャンスを決め切れずにいると、78分にオーストラリアにダメ押しの3点目を食らって万事休す。重要な初戦で1-3とまさかの完敗を喫し、試合後の大儀見は終始厳しい表情を崩さなかった。
「2点奪われた後に1点取って流れはできたんですけど、そこからさらに流れを引き寄せられなかったのが、自分たちの足りないところだと思いました。(ゴールを挙げたと言っても)結果的に負けてしまったので、もう2、3点取れる選手になっていかないと」
大儀見は残りの4試合に向けて、意識改革とイメージ共有が必要だと語る。
「一人ひとりがひとつ、ふたつ、ないし3つ先のことまでイメージしてボールを持ったり、オフ・ザ・ボールの動きをしなければ、どうしても手詰まりになってしまう。出し手と受け手の関係を上げていく必要があるし、もっと攻撃パターンを作っていかないと、相手を崩しての得点には辿り着けないと思います。
サイド攻撃をするにしても、中に人数をかけながら、ワイドに散らしていくのを繰り返さないと自分たちの良さは出てこない。クロスもタイミングをずらしたり、もっと早い段階で上げて相手の嫌なタイミングにしたり、工夫をしていかないと得点は生まれづらい。こういう緊張感のあるゲームこそ、リスクを冒して前に人数をかけないといけない」
次々と口を突く課題も、中心選手として、10番としての自覚がそうさせるのだろう。オーストラリア戦の敗戦が痛いのは間違いないが、大儀見は決して後ろを振り返らない。それは、自分たちの力を出せれば、決して負けないという自信があるからだ。
「これで予選が終わったわけではないし、とにかく前向きに切り替えていくしかない。(日本が)持っている力はどのチームよりも上。それを出せるか出せないかの差なので、イメージを密にしていければ、良い方向に進めると思います」
澤穂希から受け継いだ10番に関しても、「徐々に慣れてきて、途中からは背番号のことは忘れていた」という。少し肩の荷が下り、「ここからがスタート」(大儀見)。今後の試合に向けて、さらなる活躍を誓った。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
「2点奪われた後に1点取って流れはできたんですけど、そこからさらに流れを引き寄せられなかったのが、自分たちの足りないところだと思いました。(ゴールを挙げたと言っても)結果的に負けてしまったので、もう2、3点取れる選手になっていかないと」
大儀見は残りの4試合に向けて、意識改革とイメージ共有が必要だと語る。
「一人ひとりがひとつ、ふたつ、ないし3つ先のことまでイメージしてボールを持ったり、オフ・ザ・ボールの動きをしなければ、どうしても手詰まりになってしまう。出し手と受け手の関係を上げていく必要があるし、もっと攻撃パターンを作っていかないと、相手を崩しての得点には辿り着けないと思います。
サイド攻撃をするにしても、中に人数をかけながら、ワイドに散らしていくのを繰り返さないと自分たちの良さは出てこない。クロスもタイミングをずらしたり、もっと早い段階で上げて相手の嫌なタイミングにしたり、工夫をしていかないと得点は生まれづらい。こういう緊張感のあるゲームこそ、リスクを冒して前に人数をかけないといけない」
次々と口を突く課題も、中心選手として、10番としての自覚がそうさせるのだろう。オーストラリア戦の敗戦が痛いのは間違いないが、大儀見は決して後ろを振り返らない。それは、自分たちの力を出せれば、決して負けないという自信があるからだ。
「これで予選が終わったわけではないし、とにかく前向きに切り替えていくしかない。(日本が)持っている力はどのチームよりも上。それを出せるか出せないかの差なので、イメージを密にしていければ、良い方向に進めると思います」
澤穂希から受け継いだ10番に関しても、「徐々に慣れてきて、途中からは背番号のことは忘れていた」という。少し肩の荷が下り、「ここからがスタート」(大儀見)。今後の試合に向けて、さらなる活躍を誓った。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)