• トップ
  • ニュース一覧
  • 監督退任の苦難を乗り越えて堂々の埼玉制覇! 昌平キャプテンは「日本一に向かって前進できた末の優勝です」と胸を張った【選手権予選】

監督退任の苦難を乗り越えて堂々の埼玉制覇! 昌平キャプテンは「日本一に向かって前進できた末の優勝です」と胸を張った【選手権予選】

カテゴリ:高校・ユース・その他

河野 正

2023年11月15日

「昌平に“あれ”って言わせようとしたが、相手が一枚も二枚も上でした」

途中出場の日高(22番)がシュートを狙う。敗れたものの浦和南は。最後まで昌平を苦しめた。写真:鈴木颯太朗

画像を見る

 浦和南はこの直後にアタッカー2人を送り込み、37分にはMF竹内翔馬(3年)も続いた。その竹内がロングスローから好機を作れば、39分にはMF伊田朋樹(3年)の蹴った左CKから、MF日高大佑(2年)が狙ったがバーを通過してしまう。浦和南は6月の全国高校総体予選準決勝で昌平から2点をもぎ取り、PK戦で勝った。2点はCKとFKからだが、この決勝で獲得したCKは一度しかなかった。

 プレミアリーグでチーム随一の7点を挙げるMF長準喜(3年)は、「相手の強みはセットプレー。高校総体予選もCKとFKからやられたので、できるだけセットを減らそうと思った」と守備の説明から入り、プレーメーカーの土谷も「とにかくセットプレーに気をつけ、与えないようにみんなで声を掛け合いました」と対応策を練って臨んだ。

 勝因について村松コーチは「堅い試合のなかで守備ラインとGKが崩れなかったし、相手陣内ですべてを終わらせようとする戦い方も要因のひとつですかね」と振り返った。

 浦和南の野崎正治監督はドレッシングルームに引き揚げたきり、なかなか取材エリアに現れなかった。ショックだったのだろう。「昌平に“あれ”って言わせようとしたが、相手が一枚も二枚も上でした。うちは速さ、技術、スキルで劣っていた」と完敗を受け入れながらも、「ここまでよくやったと褒めてあげたい。OBとしても嬉しい」と私学が全盛の埼玉にあって、高校総体に続いて準優勝したイレブンが誇らしそうだ。
 
 昌平は主将のCB石川穂高(3年)が、8月の練習中に左ひざ前十字靭帯を断裂し今大会は登録メンバーから外れた。「さらなる高みを目ざすためにも、新体制でスタートしてほしい」との理由から、藤島崇之前監督が10月3日付で退任するなど、難しい情勢のなかで大会を迎えた。

 しかし石川に代わってアームバンドを巻くCB佐怒賀大門(3年)は、「確かに厳しい立場に置かれましたが、チームがひとつになり日本一という目標に向かって前進できた末の優勝です」と胸を張った。

取材・文●河野 正

【出場校一覧】第102回選手権|全都道府県の代表校&決勝スケジュールを一挙にチェック!

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新19代目の藤﨑ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!

【強豪校歴代ベスト11】帝京高編|磯貝、松波ら個性派が揃うカナリア軍団! 現役プレーヤーも2名セレクト

【強豪校歴代ベスト11】市立船橋高編|通算14回の全国制覇の礎は鉄壁の守備。人材豊富なDFから選出したのは…
【関連記事】
【出場校一覧】第102回選手権|全都道府県の代表校を一挙にチェック!
「学びの場が欲しかった」元日本代表の“玉田圭司コーチ”が強豪校・昌平にもたらす絶大な波及効果。「怖さがまだまだ足りない」
「昌平はラヴィーダだけじゃないんだ」スタメンで唯一違う前所属。MF大谷湊斗の意地と覚悟
「うますぎほんとに高一かよ」昌平MF山口豪太がアジアの舞台で魅せた! 驚愕ミドル弾にファン賞賛「やはりバケモン」「このゴールはえぐい」
技巧派集団・昌平のプレーメーカー土谷飛雅。楽しみでならない逸材の魅力は“サッカーIQ”の高さにも

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ