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「タケが通過した後には死に体しか残らない」CLで躍動した久保建英にソシエダ番記者が賛辞!「幸せそうではなかった。だが、彼が気づいていないのは...」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2023年11月11日

ファンからのスタンディングオベーションを受けながらピッチを退いた

 21分には、ドリブルで切れ込んで右サイドに仕掛けられたトラップを攻略。再び相手選手3人を引き付けたパスが起点となって、メリーノを経由し、守備が手薄になった逆サイドでボールを受けたバレネチェアのゴラッソを呼び込んだ。

 その後も、タケはいつものようにチャレンジ姿勢旺盛にプレーし続けた。ただ見せ場と言えるのは、63分にマルティン・スビメンディのポストの右へわずかに外れたボレーシュートに繋がったニアに合わせたコーナーキックくらいだった。
 
 タケはあまり幸せそうではなかった。いつも主役でいることに慣れていたのが、大一番で自分がいつも演じている役割を奪われ面白くなかったのだろう。

 しかし、これまたいつものようにファンからのスタンディングオベーションを受けながらピッチを退いたタケがおそらく気づいていないのは、彼こそが直接的責任を負ってチームの進化に寄与し、チームメイトを引っ張ってきた数少ない選手の1人であることだ。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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