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1-1から悪夢のような展開。敵地で痛恨敗戦の浦和、かつてない過密日程も戦い抜く種火は残されている【ACL】

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2023年11月09日

VARチェック→レッドカードに

終了間際に退席処分となったスコルジャ監督(写真)。ジャスナコーチは「理由が分からない」と首をかしげた。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)

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 前半はまさに浦和の理想的な流れだったが、浦和と同じく連戦続きの浦項は、本来スタメンの選手をベンチに残していた。ただ、そのことは浦和のスコルジャ監督や選手も分かっていたこと。

 後半の頭から投入された大型FWのゼカをはじめ、MFキム・ジョンウ、右サイドバックのシム・サンミンらがかけてくる圧力に対抗しながら、一進一退の攻防を繰り広げた浦和にとって、不運な出来事が試合の流れを変えてしまう。

 相手の左からのクロスをDFマリウス・ホイブラーテンが無難にクリアしたかに見えたが、少し経ってからアリレザ・ファガニ主審が試合を止めて、すぐにオン・フィールド・レビューを行なうと、ペナルティスポットを指差した。

 66分、ゼカのトリッキーなPKが決まると、浦和のサポーターに押されがちだったスティールヤードの浦項サポーターも、この試合で一番の歓声を上げた。

 そこからの出来事は、浦和にとっては、まるで悪夢のようだった。1-1の同点から勝ち越しを狙いに行ったカウンターを阻止しようとした明本考浩が、後方からMFコ・ヨンジュンの足もとを削ってしまう。一度イエローが提示された後でVARチェックが行なわれて、レッドカードに訂正された。
 
 そこからスコルジャ監督の異議にイエローが出されると、後半アディショナルタイムにはキム・スンデの高速クロスをGK西川周作が弾いたが、リバウンドをキム・インソンに押し込まれた。

 浦和も諦めることなく反撃に出る。明本の退場で右サイドに回っていた荻原の仕掛けから、途中出場のブライアン・リンセンがシュートを放ったが、惜しくも外れた。

 しかし、その直後にスコルジャ監督がレッドカードで退席処分に。試合後、記者会見に応じたラファ・ジャナスコーチは、1枚目のイエローカードが出た理由を異議として認めつつも、「レッドカードに関しては我々も理由が分からない」と険しい表情で語った。

 荻原のプレーに象徴されるように、浦和の戦う姿勢は、ここ数試合で最も見られた試合だっただけに、不運なPKや明本のもったいない退場、さらに指揮官の退場という流れで、浦和の選手たちにとっても受け入れるのが難しい敗戦となってしまった。

 守護神の西川も「後ろから見ていても、今日というのは(ルヴァン杯決勝の)福岡戦と違ったチームでしたし、チームで素晴らしいプレーをやっていた」と感じていただけに、充実感と失望感が入り混じったような、複雑な心境を隠せない様子だった。
 
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