【鹿島】誇り高き常勝軍団で定位置を掴むために――若き守護神・櫛引政敏の誓い

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年02月22日

アピールを続ければ「自ずとチャンスは巡ってくる」。

GKとしてのポテンシャルに疑いの余地はない。曽ケ端という高い壁を超えるために、今はアピールを続けるのみだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 新戦力でありながら、U-23代表の活動でチームへの合流が遅れただけに、今はとにかく、新天地の戦い方を吸収し、身体に馴染ませる作業が優先される。
 
 実戦を通じて気になる点があれば、すぐさま解決するための行動も怠らない。水戸戦の後半が始まる前、ピッチ上でボランチの三竿健斗と話し込む櫛引の姿があった。
 
「チームとしてSBが攻撃的に行くので、前半はカウンターを受けた際、最終ラインがセンターバックの2枚だけになる状況があった。だから、できるだけボランチのどちらか一枚が、中央でアンカー気味にスペースを埋めながら、チャレンジ&カバーの連係をとってほしい、と。それはハーフタイムに(昌子)源と話していて、あとは三竿に伝えるだけだったので」
 
 こうした作業を地道に積み重ねていくことで、正GKへの道を着実に前へと歩んでいく。今はまだ、その途上に櫛引はいる。
 
 開幕スタメンはいけそうか、と水を向けると、「まずはしっかりとアピールしていければ、自ずとチャンスは巡ってくると思います」と泰然として構える。リーグ優勝を現実的な目標に掲げるチームのたったひとつしかないポジションを奪うために、若き守護神は、焦ることなく、足もとを見つめて、成長を誓う。
 
「鹿島は常勝軍団の誇り高いチーム。そこで出られれば、自信がついてくると思う。まずは一つひとつ、自分の改善点を克服しながらやっていきたい」
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 

定位置奪取のためには、昌子(3番)らDF陣との連係を築き、信頼を勝ち取らなければならない。コーチングの質をどれだけ高められるかが重要だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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