【Jリーグ2月開幕の是非は?①】いびつな日程で生まれる「空白の期間」が、選手を飼い殺しにしかねない

カテゴリ:Jリーグ

木崎伸也

2016年02月19日

チャンピオンシップや天皇杯に参加できないクラブは、約4か月に渡って公式戦が経験できなくなる。

チャンピオンシップ開催のために、今季は11月3日に第2ステージが終了する。関係のないクラブにとっては、あまりにも早い冬休みの到来だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 そしてふたつ目は、11月3日に第2ステージが終了することによって生まれる空白である。そのあとにチャンピオンシップ、クラブワールドカップ、天皇杯が続くが、もし翌シーズンのJリーグも2月下旬開幕だとしたら、これらの大会に当該しないクラブは約4か月もの長きに渡って公式戦が経験できなくなる。

 練習と公式戦は別物で、いくら練習試合を重ねてもその差を埋めることはできない。選手たちを飼い殺しにしかねない危険な日程だ。

 では、なぜこんな空白が生まれてしまうのか。言うまでもなく、昨季チャンピオンシップが導入されたからだ。

 行なわれるか分からない1回戦がまず11月6日に予定され、代表のAマッチウィークを挟んで、11月23日に準決勝、11月29日、12月3日に決勝が行なわれる。関係のないクラブにとっては、あまりにも早い冬休みの到来となる。

 仮にチャンピオンシップを導入するにしても、前期王者と後期王者の一発勝負(ホーム&アウェー)にすれば、ここまで空白が大きくならずに済む。だがそのシステムだと両ステージを同一クラブが制した場合にチャンピオンシップがなくなってしまい、放映権を支払うテレビ局が困ってしまう。

 テレビ局(特に民放)としては、1年に1度でいいから視聴率が見込める見せ場が欲しい。そうすれば高額の放映権料を支払う理由として、社内で説明できる。

 だが、そのしわ寄せがリーグに大きな空白を生み出した。Jリーグが放映権料を支払うテレビ局に対して気を遣い、その結果、選手が競技力を伸ばす機会を失う可能性が高まっている。クラブの成績が悪ければオフがとてつもなく長くなり、競争力が拮抗したJリーグではどこもそこに陥る可能性がある。
 
 もし現行のチャンピオンシップを今後も続けるなら、雪による中止が起きるのを覚悟で、秋春制への移行を考えざるをえない。
 
文:木崎伸也(スポーツライター)
 

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